1572.いじわる門番への気づきが過去を光に変える

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
未婚率や晩婚率が上昇し、結婚したいのに相手が見つからない人は増え続けています。

しかし、その人に結婚したい気持ちがあればまだいいのです。

問題なのは、結婚したいとは思わないケース。

和也さんと菜月さんも、お互いが出会うまではどちらかといえば後者のタイプでした。

とくに和也さんは、誠実な男性で女性受けもいいのに、誰を紹介してもうまくいきませんでした。

私は、彼の心によほど強烈な“いじわる門番”がいて、来る女性をすべて追い払っているのだろう……と気づいていました。

そして、恋人の話を聞いて納得したのです。

和也さんは亡くなった彼女への罪の意識から出会いを避けてきたと言いますが、それだけではないと思います。

彼女と過ごした日々が忘れたくない思い出だからこそ手放せなかったのでしょう。

誠実な男性であれば、同時に二人の女性を愛せないはずです。

心の中に彼女の存在がしっかりあったので、新たな女性へ踏み出せなかったのだと思います。

過去のネガティブな体験がトラウマとなって異性に不信感をもち、それが“いじわる門番”となることはよくありますが、忘れられない幸せな過去はよりいっそう強烈な“いじわる門番”になり得ます。

ところが、菜月さんは「亡くなった彼女を思い続ける一途な和也さん。

その思い出を含めて、彼のことが大好きです」と言ってくれました。

菜月さんの愛の力で、和也さんの“いじわる門番”は見事に“ウエルカム門番”となって二人は結ばれたのです。

女性であることを否定し続けてきた菜月さんの中にも、抗いきれない強烈な“いじわる門番”が存在していました。

それが真我に目覚めることによって、生まれつき女性であることへの気づきを得たのです。

和也さんと菜月さんは、二人の出会いについて「まるでソウルメイトが天から降ってきたみたいだ」と表現しています。

真我に目覚めてパートナーと出会った人たちは、みなさん同じ感想をもっているのです。

運命のパートナーとの出会いを“いじわる門番”に邪魔されたとしても、真我に目覚めたことで、無意識のうちにソウルメイトが引き寄せられることはよくあります。

気づいたときには、目の前にポンとパートナーが現れているので「天から降ってきた」という印象を持つのだと思います。

合コンや婚活パーティーなど、いまの時代は男女の出会いに困ることはありませんが、何人と出会ってもカップルはなかなか成立しません。

やはり、一人ひとりが「本当の自分」に目覚め、愛と感謝の気持ちで満たされることが先だと私は考えます。

二人が一つになる目的は「愛」。

出会ってから「愛する」のではなく、出会うより先に日ごろから「愛」を実践していると、気づいたときには運命のパートナーがポンと目の前に現れるものなのです。