佐藤康行の言葉をお伝えします。
私たちは、仕事と家庭をどうしても分けて考えてしまいますが、仕事で活躍するのと、豊かな家庭を作るのとは、本当は密接に関係しているのです。
この章では、いかに家庭生活がみなさんの人生においても、仕事をする上においても重要であるかを理解していただきたいのです。
人生をより良くするためには、あなた自身の心を変える必要があります。
このことは、映画館で観る映画に例えればわかりやすいでしょう。
映画の画面が気に入らないときに、画面の前に立ってそれを変えようとしても画面は直りません。
映写機のところまでいって、フィルムを変えるとはじめて画面は変わるのです。
フィルムとは自分の心です。
最小単位である自分自身の心が変わるとすべてが変わるのです。
家庭、会社、社会全体、すべてが変わります。
すべての人の役割が違って観えてきます。
会社や社会といった外的要因ではなく、自分という内的要因から変えていくと間違いはなくなるのです。
自分の心を良くするために最も大切なのは、毎日の環境なのです。
そして、その環境のなかでも一番の根本は、何といっても家庭です。
最もリラックスでき、自然体でいられる場所であり、フィルムを調整する役割を果たします。
家庭のなかでも一番基本になるのは夫婦関係です。
子供が生まれるとどうしても、子供中心の生活になってしまいます。
そのときに、奥さんが子供にばかり気をとられて、ご主人をおろそかにしてしまうと、そこから夫婦関係が崩れていくことがあります。
誰を一番大切にするか順番をつけるとしたら、奥さんからすればご主人、ご主人からすれば奥さんです。
奥さんは、まずはご主人を大切にするのです。
そのことによって、ご主人は奥さんも子供も大切にするのです。
ご主人もまた同じです。
奥さんを一番に考えてあげることです。
そのことによって、奥さんは心の安定を保てますし、育児もうまくいくのです。
夫婦仲がいいと、それだけで子供の心の安定につながるのです。
ここの順番を間違えると家庭は崩れていくのです。