1301.真我を自覚すると家族も変わる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

健康食品の販売の仕事をしているM・Tさんという中年の女性の話です。

彼女は仕事が発展できればという気持ちで心の学校に見えました。

仕事の発展も何もすべて、真我を引き出すことによっておのずと観えてくるため、彼女にもそのようにアドバイスをしました。

真我を探っていく段階で、彼女は心の奥の方で、五年前に亡くなった伯母のことが引っ掛かっていることに気づきました。

彼女の弟がその伯母のところに養子に行ったのですが、これがまったくうまくいかず、やがて養子も解消になってしまったのです。

その伯母が死ぬ直前に、彼女は弟を連れて伯母のところへ行ったのですが、伯母からは「連れてこないで!」と怒鳴られてしまいました。

結局伯母と弟は仲が悪いまま終わってしまったのです。

これが彼女にはとても大きく引っ掛かっていたのです。

ところがさらに深く自分の心を掘り下げていき、ようやく真我にたどり着いたとき、何とその伯母が「私はS(弟)のことをとっくに許しているから連れてきてちょうだい」といっているのがわかりました。

本当に不思議なことに、その翌日、普段めったに来たことのない弟が突然彼女のところに訪ねてきたのです。

伯母との話をすると、弟は素直にそれを聞いて、「伯母さんの写真を持って帰って飾っておくよ」といいだしました。

伯母の写真はすべて彼は捨ててしまって一枚も持っていなかったのです。

次の日、弟から電話があり、「伯母さんニコニコしてるよ」と報告してくれたのです。

その数日後には、今度は偶然、花火大会でバッタリと弟と会うことができ、「何だか不思議だね」と話しました。

じつは弟はそのときいろんな面で行き詰まっていたのですが、その頃を境に、徐々に上向いていったのです。

親子や夫婦以外でも、家族というのは大変深く密接なつながりを持っています。

彼女の場合は、彼女自身が自分の魂、真我を自覚することによって、いままで解決していなかった身内の憎しみの感情などを一気に解いていき、偶然をも呼び寄せたのです。

頭では考えもつかないことが当然のように起こる世界があるのです。