1300.業績を上げる答えは自分の中にある

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

いまモノが売れない時代といわれ、営業成績が伸びず、ノルマを達成できずに苦しみもがいている営業マンが増えています。

私の所にも、「どうしたらもっとセールスできるようになるのか教えてください」という相談を持ちかける人がいます。

私は、「いくらノウハウやテクニックを身につけようと勉強しても無駄だよ」といいます。

答は会社で教わるセールステクニックやノウハウ本のなかにはないのです。

自分の心のなかにあるのです。

三十二歳の化粧品のセールスマンは、そんな一人でした。

妻子がいて最低、月に三十万円の収入は必要なのに、完全歩合給で収入は十万円にも満たない状態だったのです。

奥さんは子供を連れて実家に帰るといい出すし、会社にも居づらくなるし、自身はストレスで胃かいようになるし、「人生こんな筈じゃなかったんです」とうなだれていました。

聞いてみると、訪問販売してもすっかり断られ癖がつき、最初からビクビクして訪問をするものだから、無視はされるし、怒鳴られるしで、ただただ街をさまよっているというのです。

かといって転職するにも、あらたに雇ってもらえる自信もない。

「お客様にひどく扱われた後などは、ふと一瞬トラックに突っ込んでいこうかと思った。

こんな私でも、人生で蘇ることができるのでしょうか?」ともいうのです。

私はセールスマン時代の実体験もまじえて、心の奥の奥、愛の心でお客様や商品に接することができるようになれば、必ず売れるようになるんだということを彼に語りました。

話を聞いているうちに彼は、「もう一度チャレンジしてみます」といって帰って行きました。

彼は、次の日、訪問する一軒一軒に人生がかかっているんだという気持ちで、あるお宅を訪問しました。

出てきた主婦に二時間全力で話をしました。
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そして何と、その家を出たときには彼の契約書にはサインがしてあったのです。

それからというもの毎日一~二件の契約がとれるようになり、その月の収入は六十万円にまではね上がったのです。

そのうち十万円を自分の小遣いにして、残りの五十万円を奥さんに渡したとき、本当にびっくりした顔をしていたそうです。

彼に必要だったのは、自分自身を百パーセント信じる力と、相手に伝えようという熱意、興奮ともいうべき思いの力だったのです。

周りがどうだという前に、まず、自分自身の心のなかをじっくり見て、そこから答えを見つけだせれば、業績は必ずあがるのです。