佐藤康行の言葉をお伝えします。
売れる営業マンと売れない営業マンの決定的な違いは、じつは自分のことを信じているか否かにあるのです。
そして、自分のことを信じている度合いがグッと高まってくると、直観が働いてくるのです。
直観が鋭い営業マンは、とにかく何をやってもうまくいくのです。
やることなすことみんな、ズバリズバリと当たっていきます。
ですから当然どんな時代でも売れるのです。
三十歳になるT・Kさんは外資系の保険会社の営業マンでした。
自分の力を試したくて、数カ月前にそれまで勤めていた会社を辞め、歩合制である保険の営業の仕事に就きました。
最初ははりきっていたようなのですが、なかなか思うように契約が取れず、すっかり自信を失っている様子でした。
「誰にでも営業はできるのでしょうか?私には向いていないように思えるんですけど」
私の講演を聞きにきた彼は、懇親会の席で、私にこう聞いてきました。
私は彼の表情を見て、向き不向きという以前に、彼が自分自身を信じていないことに問題がある、ということをいいました。
彼が自分を信じないかぎり、営業に限らずどんな仕事をしてもうまくいかないからです。
真剣なまなざしで聞き入っていた彼は、約一ヵ月後に次の手紙を送ってきました。
「自分は営業には向いていないばかりか、仕事のできない人間じゃないかとさえ思ってしまい、自分に対しての自信が持てなくなっていたのです。
しかし、佐藤先生の話を聞いて、じつは自分に一番足りなかったのは、能力や営業マンとしての資質ではなく、とにく自分自身を信じることだったということがよくわかりました。
あれからなぜだか、自分の内からわけもなくメラメラと自信が湧いてきました。一番頼りになるのは自分自身であること、そして、答えは自分のなかに眠っていたということが実感できるようになりました。
そして何より驚いたのは、どんどん直観が出てきたことです。お客さんと会って商談をしていても、何も情報を持っていなくても、そのお客さんに必要なものがパッパッと浮かぶのです。
ですから、とてもお客さんに喜ばれ、契約も今月は自分でも驚くほどたくさんとれました」
自分を信じることが、直観力を引き出すのです。
驚くべき力があなたにもあるのです。