佐藤康行の言葉をお伝えします。
サラリーマンがよく、会社に対して不満をいっているのを耳にします。
今度の人事でとんでもない部署に配属されてしまった。
あの上司のおかげで出世ラインから外されてしまった。
うちの会社は高年齢者には冷たい……などなど。
なぜこんなにも会社に不満をもっているかといえば、それはみなさんが会社に期待をしているからでしょう。
ハッキリいいます。
もう会社に期待するのはやめにしましょう。
事実、終身雇用も完全に崩壊の道をたどっています。
そのかわりに、いまよりも、もっともっと自分自身に期待してください。
会社に期待しているかぎりは、よほど自分の思ったとおりにことが運んでいるうちはいいのですが、少しでも狂いだしたら不満が残るのです。
しかし、自分に期待をすれば、自分自身の考え方や思いは今日にでも、いま、この瞬間からでも変えることはできるのです。
そして自分だけの視点ではなく、社会全体から見たらどうなのかと考えることができるようになり、反省する心も生まれます。
そうすると、不満も残らなくなるのです。
かつてアメリカのケネディ大統領が、就任演説でいった有名な言葉があります。
「国家に何かを期待してはならない。あなたがた国民一人ひとりが国家に何をなすべきかなのです」 会社に対してもまったく同じなのです。
会社に何をやってもらおうではなく、あなたが会社に何を貢献できるかを真剣に考えることです。
そのためには、まず自分自身の人生観をしっかり確立することが第一です。
自分の生きる上での役割は何なのか?
何をやるときに最も自分が活きてくるのか?
その人生観を確立したうえで、会社に対しては何ができるだろうかと考えるのです。
もし、いまの会社では自分の役割を果たせる場所、活かせる機会がないと思ったらさっさと辞めるべきです。
会社ではなく自分自身に期待をしている人は、自分の役割や能力を出せる会社に必ずめぐりあえるものなのです。