佐藤康行の言葉をお伝えします。
一生懸命がんばっているのに、運に恵まれない人というのは、本当に心からやりたいことが明確ではないからです。
こんな話があります。
お城に土を運んでいる奴隷の一人に向かって、ある人が「あなたの仕事は何ですか」と尋ねました。
するとその奴隷は、答えました。
「私の仕事は、ここにある土を、向こうに運ぶことです」と。
しばらくして、また、別の奴隷に尋ねました。
「あなたの仕事は何ですか」次の奴隷はこう答えました。
「私の仕事はあの城を建てることです」同じ仕事をしていても、目的意識がはっきりしている人と、そうではない人がいるという話です。
同じ仕事をやっていても喜びが違ってくるのです。
使命感も違ってきます。
本当に最後までやり遂げようという気になるのです。
目的が明確になれば、達成できるまでがんばろうという気持ちになれるのです。
できれば、好きなことをやっていくことです。
目的が明確になれば、後は、達成すること以外のことは考えないことです。
それだけに焦点を絞るのです。
その一点に、総てのエネルギーを集中させるのです。
そして、目標を達成するための設計図をしっかりと作ることです。
設計図ができていないと、なかなかうまく進んで行きません。
目標を達成できない原因の一つに、障害物に負けてしまうということがあります。
ですから、予め、障害物を予測して、それに対する対応策を考えておくのです。
資金が尽きた時はこうしよう、人員が足りなくなったらこうしようというように、予め、起きそうな問題点に対して手を打っておくのです。
そうすれば、問題が起きても動じなくなります。
そしてもう一つ、まわりの協力を得ることも必要です。
自分一人だと、諦めてしまう時でも、まわりの人たちが励まし合うことによって、諦めずに続けることができるのです。
くじけそうになっても、「最後までやろうよ」と言ってくれる協力者がいると、思いなおす可能性があります。
要約すると、目標を達成するために必要なのは次の五点です。
①本当にそれが自分の人生単位でやるべきことかを明確にすること。
②設計図を明確に作成すること。
③予め障害物を予測し、それに対して準備しておくこと。
④協力者を得ること。
⑤最後まで諦めずに続けること。
中でも目標意識を明確にすることは一番大切です。
目標意識が明確であれば、必ず幸運は巡ってくるのです。