佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
あらゆる人間関係のベースになっているのは両親との関係であり、とくに異性関係については、女性なら父親、男性なら母親に大きな影響を受けています。
恋人と長続きしない、夫婦関係がうまくいかないといった問題がある人は、両親の関係がどうだったか、あるいは自分が親に対してどのような感情を抱いているか、改めて見つめ直してみましょう。
あなたは、父親と母親の融合によってこの世に生を受けました。
それぞれから受け継いだ遺伝子情報は、あなたの細胞の一つひとつに刻まれています。
たとえ両親と離れて育ったとしても、あなたが父親と母親の要素をバランスよく受け継いでいることには違いないのです。
もしあなたがパートナーに対して恨みや憎しみを抱いているとしたら、それは親の言動から「自分は愛される価値がない人間だ」と誤解し、心に傷を負ったせいかもしれません。
あるいは、不仲だった両親の存在があなたの夫婦関係に悪影響を及ぼしているとも考えられます。
そのことで親を責めても、いまさら仕方のないこと。
親はまたその親から影響を受けているのですから、どこかで悪循環を断たなければなりません。
不遇な家庭環境で育ったとしても、両親がいなければいまのあなたは存在しなかった。
その事実を胸に刻み、両親に対して「生んでもらえただけでありがたい」という感謝の気持ちになりましょう。
いえ、その感情を思い出すだけでいいのです。
親から見捨てられた、あるいは親から虐待を受けたという根深い傷がある人でも、親への感謝の気持ちは心の奥底に古い記憶として存在しています。
心の闇としっかり向き合って手放すことができれば、親への感謝の気持ちが自然と湧きあがってくるはずです。