1319.自信はつくものじゃなく自分を認めた分だけ湧き上がる

真我日記

一般的に、「自信がつく」とか「自信がついた」というように表現しますが、自信というのは後からつくものではないのです。

人間は、どんな人であっても、すべてに完全で生まれてきているのです。

自信のあるなしとは、もともと人間の持っている本当の素晴らしさを、自分自身で認めた心の分量のことなのです。

自分の素晴らしさを自分で認めた分だけ、自信がついたということになるのです。

二十代後半のT・Aさんはコンピュータ関係の営業の仕事についていました。

彼は一般的な営業マンのイメージとは違い、声も小さくうつむき加減で、オドオドとして暗い印象を与えていました。

その彼がお母さんの薦めで私の講演を聞きにきました。

お母さんとしては、いま一つ仕事でも人間関係においても、自信の持てない息子に自信をつけさせたかったのでしょう。

その後、私はお母さんからの連絡で、その彼が誰もが見違えるような人物に変身してしまったことを聞かされました。

それまではいつも業績が振るわず、上司からボヤかれてばかりいたのが、いまでは部のトップクラスの業績を上げられるようになったのです。

そればかりか、上司からはさらに重要な仕事を与えられ、後輩からも頼りがいのある先輩として慕われるようになったのです。

親戚や学校時代の友人たちからも「まるで別人みたいだね」といわれるような明るく堂々とした人間になったというのです。

人間のなかには、光り輝いている素晴らしい能力、無限の可能性があるのです。

しかし、一度の失敗や、他人からの非難や中傷、消極的なアドバイスなどによって、人間が本来持っている素晴らしいダイヤモンドに埃をかぶせてしまうのです。

T・Aさんの場合もおそらく過去にそんな苦い経験があって、自分で埃をかぶせてしまっていたのでしょう。

彼は素直な心で、自分のなかの素晴らしいダイヤモンドをそのまま認めることができたのです。

自分のなかにあるすごい力を認めた分だけ、自信がわき出てきたのでしょう。

自分自身のなかに、計り知れない能力があることをただ信じることなのです。