佐藤康行の言葉をお伝えします。
「責任感はあるのに、どうして私の人生はうまくいかないんでしょうか?」
サラリーマンの方にこういうタイプの人が多いようです。
それは一言で言うなら、ピントがずれているからです。
「休まず、遅れず、仕事せず」という言葉があるそうです。
ただいるだけ、いてもいなくても同じという人です。
一言で言うと、焦点が定まっていないのです。
本当に何かをやり遂げようと思っていない人なのです。
だから、与えられた仕事をただ作業でやっているだけなのです。
それを責任感だと間違っているのです。
決められた時間会社にいて、言われた仕事を真面目にすることを責任感だと思っているのです。
本当に責任感のある人は、具体的にものごとをやり遂げることができる人です。
本当に責任感のある人は、成功できないはずはないのです。
成功できないのは、ただ与えられていることをやっているだけだからです。
そもそも責任感が強いかどうかというのは、人が評価することです。
社長であり、上司であり、同僚であり、またお客さんが評価することです。
自分で言うことではないのです。
責任感が強いと思っていて、うだつの上がらない人は、受け身の人が多いのです。
受け身だから、どうでもいいような仕事が与えられるのです。
ゴミ捨て場のようなものなのです。
本当のプロは、一番大事なところをやっています。
本当のプロは、一点だけで全部を変えてしまうのです。
石屋だった私の父は、家ほどある大きな岩を、たった一発で割ることができました。
「石には必ず急所があって、そこを突けば、どんな大きな石も一発で割れるんだ」と言っていました。
私は、その話を聞いて、父を尊敬してしまいました。
私は今、人を救う仕事をやっていますが、父の言葉がよくわかるようになりました。
人を救うのにも、はっきりした急所があるのです。
たった一点でいいのです。
力づけているつもりで、余計なことをたくさん言って、、却って落ち込ませたりする人が案外多いのです。
その人が動けば動くほど、却って話がこじれるということもよくあります。
急所を突いていないのです。
ピントがずれているのです。
公害をばら撒いているような人がいるのです。
それでいて、ちゃんと責任感を持っているのです。
「私はこんなにがんばっているんだ」と言うのです。
こういう人は、ピントがずれたトラブルメーカーなのです。
責任感をはき違えていては、いつまでたっても幸運はやってこないのです。
急所にピントを合わせて、そこに全集中すれば、何事も達成できるのです。
物事を成し遂げる責任感を持つ人に、運は味方をするのです。