1175.大胆に全部捨てる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「“良いところ”取りをするな!

大胆に全部捨てる!」

についてです。

「捨てる」というのは、

簡単に言うと「生まれ変わる」、

ということです。

過去を引きずっていては

生まれ変わることは出来ません。

また、

この「捨てる」ということを、

自分の都合の良いところだけ

とっておいて

自分にとって都合の悪いところだけ

捨てたいという、

いわゆる

「良いところ取り」して

「捨てる」という感覚の人がいます。

そうではないのです。

あなたにとって都合の悪いところを

「捨てたい」と思うのは

当然の感情でしょう。

それはいいのです。

しかし、

もしそうしたいなら、

全部捨てなければならないのです。

ある癌になった女性の話です。

この女性は離婚経験のある、

現役のやり手の経営者でした。

子どもは二人います。

仕事ではバリバリのやり手です。

その他あらゆる経験を経て、

波乱万丈な人生を送ってきた

女性でした。

「これからという時なのに

ガンになってしまいました。

でも、どうしても生きたい」

その癌を治すために、

何とかして欲しいと、

私のところに相談に来たのです。

その時に私は、

「あなたは本当に生きたいのか?」と

聞いたら

「いやもう、それは何が何でも

生きたい」と言う。

「じゃあ、命が一番大事なんだね」って

言ったら、

「もちろんそうです」って言いました。

「じゃあ、会社とか、

いろんなほかのものを、

命には代えられないね」と言うと

「はい」と答えます。

「だとしたら、

一回、あなたが築き上げたものは

“全部捨てなさい”。

会社も捨てなさい、

子どもも捨てなさい

そしてあなたの地位も捨てなさい。

あなたの社会的名声全部捨てなさい。

そして癌も捨てなさい」と言いました。

しかし、彼女は癌だけを捨てたい。

でもそれは甘いのです。

彼女が、

その自分の生き方、

考え方、

捉え方で作り上げた環境の中で

癌になったのだから、

癌だけ「捨てる」ことは

出来ないのです。

全部捨てて、

初めて癌もいっしょに

捨てられるのです。

良いとか悪いとかは、

自分がその時の意識、

価値観の判断基準で捉えた

良い悪いにすぎないのであって、

その人にとって良いも悪いも、

実際は同じ因子の元に

生みだされたものなのです。

彼女の会社と彼女に出来た癌は

同じなのです。

子どもに対する考え方だとか、

結婚に対する考え方だとか、

それも全部癌と同じものと

捉えたらいいのです。

だから、

全部捨てなさいと言ったのです。