865.ダイヤの原石2

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

チリやゴミの下に
ダイヤは隠れている
についてです。

先人は、私たちに多くのものを
残して世を去っていきます。

私たちはそれらを受け継いで、
十分に磨き上げ、そして
光り輝く価値あるものに
しなければなりません。

そのとき重要なのは、
「これはダイヤモンドの原石なのだ」
と信じ込むことです。

半信半疑ではなかなか、
ダイヤは顔を出してくれません。

そして、ダイヤを覆っている
チリやゴミなどには、
あまり目を向けないこと。

ひたすらその下にあるであろう
ダイヤだけを思ってください。

たとえば、あなたが
証券会社の営業マンで、
先輩からクレームの多い、
手を焼く顧客を
受け継いだとしましょう。

普段からなにかと
電話をかけてきて、

自分の利益に
かかわるようなことが

あると天地が引っくり返るように
大騒ぎする。

こちらのやることにも口を出し、
素人考えで混乱を招く。

こういう顧客は、
歓迎されないでしょう。

大方の証券マンならば、
この手の顧客はできるだけ
口出しできないように、

こちらの邪魔をしないように、
画策することでしょう。

情報を与えなかったり、
あるいはできるだけ
連絡をしないように
なるかもしれません。

しかし、実はこういう顧客こそ、
ダイヤモンドの原石
かもしれないのです。

少なくとも、
こういう顧客を相手にすれば、
証券マンとしての実力は
確実にアップすることでしょう。

叱られないように
よく勉強するでしょうし、
市場の動静にも敏感になるでしょう。

それにもし、こうした顧客に
大きな利益をもたらすことが
できたとしたら、

あなたは個人的に気に入られ、
大きなプレゼントを
もらえるかもしれません。

もしかしたら、
知り合いを何人も
紹介されるかもしれないのです。

こうしたことは、
確実にあなたの
高評価につながります。

口うるさい顧客という、
一見石ころにしか見えなかったものが、
実はダイヤの原石だったのです。

必要なのは外見にだまされず、
一心に表面を磨くことです。

このとき、
表面のゴミばかりに
注目していては、

いつまでたっても
ダイヤは現れないでしょう。

「もう、口うるさいんだから!」
「ちょっとくらい株価が
下がったからって、大騒ぎするな!」
「素人なのに知ったかぶりして!」

こんな不満を押し殺しつつ、
相手をしたところで
おそらく何も変わらないでしょう。

相手に誠心誠意、
尽くし切ったところに、
それまで隠れていた
ダイヤが顔を見せるのです。

ダイヤを覆っている、
チリやゴミに意識を
集中してしまうと、

それらはなかなか
とれなくなってしまいます。

ダイヤモンドにだけ、
意識を集中しなければなりません。

「これはダイヤだ、これはダイヤだ」

そう信じて、表面のゴミを
落とす作業を続けるのです。

ゴミではなく、
ダイヤだけを心の眼で見つめるのです。

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