佐藤先生の言葉をお伝えします。著者宇宙意識で因縁を切るより
島根県の松尾智子さん(仮名・42歳)の家の庭には、長い間先祖供養のため、氏神様を祭った大きな石が置かれていました。
ある時、その石があまりに大きいので、夫婦で話し合って取り除いたところ、その後悪いことばかりが続いたそうです。
そんな時、真我開発講座のことを知り、彼女はご主人と二人で講座を受けました。
本当の自分に目覚めた彼女からは、石に対するこだわりがスーッと消えてしまいました。
形ではないことがわかったのです。
形などなくても、神は絶対守ってくれるという確信が持てたのです。
実は、彼女が受講しようと思ったのは、石のことだけではありませんでした。
彼女自身が行き詰まっていたのです。
いつも心がモヤモヤしていて、何をしてもうまくいっていなかったのです。
さらには、ご主人の経営する建設会社もうまくいかず、ご主人のことをあれこれ責めてはケンカをし、またそんな自分自身も責めて苦しんでいたのでした。
そして、何とかそこから抜け出したいと思っていました。
彼女は、講座でもう一つ、大きな気づきを得ました。
「なんで今までこのことに気づかなかったんだろう!と思いました。
これまでは、『絶対私が正しい』と思ってがむしゃらにやってきたことが、みんな間違いだということに気づいたんです。
主人にも本当に申し訳ないことをしたと思いました。
それから、主人に対してまったく愚痴が出なくなりました。
今までは『なんで私ばっかりこんなに苦労するんだろう』って思っていたんです。
でも今は、何があっても『これは良くなるための薬。
これから先は絶対良くなる』って思えるんですよ。
だから、いつも明るいんですよ」
彼女たち夫婦が明るくなると、それと同時に、9歳の娘さんも大変明るくなったそうです。
前は、学校でテストの点が悪かったりすると、悔しいのと残念なのとでよく泣いていたそうですが、今は「もうちょっと勉強しなさいってことね」と笑えるような余裕が出てきました。
さらに松尾さんは、講座のたった2日間で、長年握り締めていた宗教へのこだわりも消えてしまいました。
彼女から「私が正しい」という思い込みがすっかり消えて、本当にスッキリとした心になることができたのです。
松尾さんの例は、私たちがいかに迷信に動かされているかということを教えてくれます。
氏神様の石を取ったら不安だとか、方位方角が良くないとか、今まで持っていたお札を放すと罰が当たるよとか、私たちはいろいろな迷信で動かされています。
これからの私たちは、迷信から卒業しなければいけません。
仏像も溶かせば単なる真鋳なのです。
お札も単なる紙切れです。
石は石なのです。
なぜ私たちはこのような迷信から早く卒業しなければいけないのでしょうか。
それは、迷信を利用して、悪用する人が出てくるからです。
そのような心を利用してお金を儲けようとする人も出てきます。
その結果、いつも恐怖に苛まれ、不安に苛まれる心の犠牲者も出てきます。
心臓を動かしているのは、私たちの意思ではありません。
毛細血管はつなげると地球を一周するくらい長いといわれていますが、その毛細血管の隅々にまで休まず血液を送っているのも、私たちの意思ではありません。
食べたものは消化吸収し、血液となり肉となり、要らないものは前と後ろから排出されます。
この心臓はある一定のリズムで動いています。
髪の毛は早く伸び、眉毛はすぐに伸びません。
目は暗いところに行くと、パッと瞳孔は開きます。
現代技術でいくら研究しても、この目はなかなかできません。
男女が出会って妊娠し、子どもが生まれる頃には、自然とおっぱいが出てきます。
まさにこれは生命の神秘、宇宙の神秘なのです。
私たちは自分であって自分ではないのです。
まさに神の現れと言ってもいいのです。
私たちが頭で描く自分ではなく、もっと大きな見えない力に動かされているのです。
自分の意思で動かせるのは、手と足と、目と口が少し動かせる程度で、ほとんど見えない世界で動かされているのです。
これを神と言わずして、何と言うのでしょうか。
人間が作った真鋳だとか、紙切れだとか、そんなものを私たちは拝んでいるのです。
もし、敢えて仏像を拝むとしたら、お釈迦様のあの柔和な美しい顔が心に反射し、その心があなたの心から出てくる呼び水として拝むことです。
神はあなたの中にいるのです。
そして、あなたは神の現われなのです。
それがわかれば、何も怖がることはありません。
宇宙には方位方角はありません。
宇宙は、あなたが愛そのものに目覚めていった時に、全方位になるのです。
あなたの行く所すべてが、喜びと愛と感謝に満ちあふれた世界になり、無限に広がっていくことでしょう。
これからは、神である本当の自分に目覚めていくことが大切なのです。