佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
昨日からの続きです。
依存と名のつく症状は、ほぼ例外なく“心の病”です。
だからこそ「本当の自分」と出会うことが大切なのです。
「人は誰でも完全完璧な存在である」と気づいた瞬間、心の奥から愛があふれ出して夢から覚めるように症状は消え去ります。
アルコール依存症と聞くと、一般的には「飲みたい」という衝動をコントロールできない意志の弱さが原因だと考えます。
患者自身もそう思っている人は少なくありません。
ところが実際には、患者の意志だけで断酒することは困難なのです。
何年間お酒を断ったとしても、再びお酒に手を出してしまえば地獄のような日々がくり返されてしまう。
それがアルコール依存症の怖しさなのです。
そして、患者と同じように苦しむのがその家族です。
サポートをしたくても、飲酒を注意すればそのストレスからよけいに隠れて飲んでしまうという悪循環。
恭介さんの場合も一度は断酒に成功しましたが、再発し、最愛の奥さんとは離婚も考えたそうです。
そこで恭介さんに「自分の経験を生かして、同じ依存症で苦しむ人たちのサポートをしませんか?」と声をかけたのです。
私は、悩んでいる人に「こうしなさい」と指導するような方法はとりません。
相手が心の底から望んでいることへの手助けをします。
どれほどの不幸に見舞われても「これでよかった」と前向きにとらえる人であれば、必ず困難を乗り越えるでしょう。
恭介さんも自らの使命に気づくことで、依存症が回復するという奇跡が起きたのだと思います。