1602.同性愛の葛藤を手放して運命のパートナーと出会った

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚のほうより
一昨日の続きになります。
ある日のこと、セミナーに参加した宏一さんは、自分が同性愛者であることを私に打ち明けてくれました。

「とにかく誰かに告白したかったのです。

この問題を一生一人で抱えていくのはつらかったので、少しでも心をラクにしたいと思いました」

そんな彼に対して私は「大丈夫、あなたは元の性へ戻りますよ」と言いました。

宏一さんは、想像もしていなかった言葉に戸惑った様子でした。

「まさか…とは思いましたが、両親からの期待を考えると、元の性へ戻れるものなら戻りたいという気持ちもありました。

佐藤さんの言葉を信じてみよう。

そう心に決めた直後、偶然にも知り合ったのがいまの妻だったのです」

妻の紀子さんは、東京の不動産会社に勤めるOLでした。

宏一さんとは同業者だったこともあり、ある会合で名刺交換したのが出会いのきっかけでした。

当時、小学2年生だった彼女の息子さんもその場にいて、初対面ながら宏一さんとはとても気が合ったそうです。

紀子さんは息子さんが2歳のときに前夫と離婚し、女手一つで子どもを育てながらバリバリ働いていました。

同世代の男性よりも稼ぎがあり、親や周囲からのサポートも厚く、シングルマザーとして子育てと仕事を無理なく両立させてきたとそうです。

「将来的にパートナーが欲しいとは思っていましたが、息子もいますし、いますぐに結婚したいという気持ちはありませんでした」と紀子さん。

それから二人は電話やメールで連絡を取り合ううちに親しくなり、3回目のデートで宏一さんのほうから「私はゲイですが、結婚を前提に付き合ってください」と紀子さんにプロポーズ。

一生結婚しないだろうと思っていた宏一さんでしたが、彼女とその息子さんと出会い、ともに幸せな家庭を築きたいという思いがどんどん膨らんできたそうです。

ゲイという告白に少なからず驚いた紀子さんでしたが、宏一さんとのデートで味わった安らぎと心地よさに良縁を感じ、その場で「はい」と返事をしたそうです。

結婚を前にして、宏一さんは「自分が同性愛者である」という事実を父親へ打ち明けることにしました。

私から見れば、宏一さんの人生最大の障壁は父親です。

超えたくても超えられない偉大すぎる存在だからこそ、父親だけには自分の問題を知られたくないという思いが強かったのだろうと思います。

宏一さんの父親は彼の話に黙って耳を傾け、ちゃんと受け止めてくれたそうです。

それまでの宏一さんは「もしもゲイである事実が父親に知られたら、殺されるかもしれない」という怖れを抱いてきましたが、拍子抜けするような穏やかな反応であり、父親の深い愛に触れた瞬間でもありました。

真我に目覚めたことによって同性愛者という大きな壁を乗り越え、大事な家族を得た宏一さん。

ちょうど同じ頃、会社の債務を解決するための協力者が現れ、莫大な借金がスムーズに処理されていったそうです。

「リーマンショック以来の不況で、会社の借金は莫大な額にふくれあがっていました。

営業利益でまともに返済しようとすれば300年以上はかかる計算になります。

それを常識では考えられないようなスピードで返済することができたのです。

協力者が現れたこともラッキーでしたが、ちょうどそのときに会社の利益もグングン伸びていきました。

社内で立ち上げた“年収2000万円プロジェクト”により、社員一人ひとりのモチベーションを高めることに成功したのです。

会社の業績アップをきっかけに、給与が上がった社員やその家族はもちろん、会社を取り巻くすべての人に次々と奇跡が起こり出しました」

会社が抱える問題について、私は宏一さんからまったく相談を受けてはいませんでした。
借金についてのアドバイスをしたこともありません。

同性愛という問題に真摯な態度で取り組むなか、真我と出会って意識次元が上昇したことで、宏一さんは経営者としての才能をさらに開花させたのでしょう。

家庭が調和することで会社にも調和がもたらされ、奇跡の連鎖反応が起こります。

吉田さんファミリーはいま、愛と喜びと感謝を実践しながら幸せな毎日を送っています。
大切な家族のため、そして会社のさらなる発展のために、宏一さんには今後も素晴らしいリーダーシップを発揮してほしいと思います。