1419.人生を立体的に考えろ

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私は若い時に、将来はレストランチェーンの経営者になろうと決心し、そのための勉強をしていました。

経営者になるには、経営者にふさわしい人格形成と、元になるお金を貯めることの二つのことが必要であると感じていました。

そして、経営者になるための資金を貯めることと自分を高めるために、コックからコミッションセールスの仕事に変わりました。

フルコミッションセールスの仕事で、三年の間に当時のお金で一千万円の資金を作ることができました。

そのお金で最初、四ツ谷に九坪の店を出しました。

最初はお客様が入らなくて、売り上げも全く上がりませんでした。

宝石のセールスをしていた時には、収入がサラリーマンの何倍もありましたから、友人からはあのまま宝石のセールスをしていれば、大金持ちになれたのに、何を考えているのだと批判されました。

コックからセールスマンになる時も、周りの人々は、せっかく腕を磨いたのだから、何も全く違う世界に入っていかずに、このままコックとして頑張るべきだといろいろ言ってくれました。

周りの人は皆、親切心で忠告してくれますが、私の目標はレストランの経営をすることでそのためにセールスをしたのですから、予定通りなのです。

その後、ステーキのフランチャイズが順調に発展している時に、教育事業の会社を作った時も、周りの人はフランチャイズ事業に専念すべきだとアドバイスしてくれました。

現在の私にとっては、二千店舗も百人の経営者作りも中期目標なのです。

私の夢は、世の中を変えるような人間になる、人によい影響を与えられるようになるということなのです。

ですから、自分の人生を立体的に考えていくと、教育事業をやることに何の矛盾もないのです。

人は親切心でいろいろなことを言ってくれます。
しかし、気をつけなくてはいけません。

人はこちらとあちらを比べてどちらがよいかという判断をします。

人は平面的に捉えてアドバイスしてくれます。

しかし、自分の人生を立体的に考えたときには、そういう観点ではないのです。

人生は分かりにくいので、そのアドバイスに迷わされることがあるのです。

ゴルフでも、グリーンのホールにボールを入れるために、林の中やバンカーでは、状況に応じてグリーンと反対方向に打つこともあるのです。

他人からどのように見えようと、目的はボールをホールに入れることなのです。

ヨットは勿論飛行機でさえ、目的地へ着くためには、直線ではなく左右へと蛇行しながら飛んで行きます。

人生を立体的に考えていくためには、人生の明確な目標を持ち、人生哲学を持たなければいけません。

人生にとって、目標設定が重要なのです。

今現在から、死ぬまでたった一回の人生を、充実したものにするために、立体的に考え、十年後、五年後、一年後、そして今日一日、何をするのかを決めていくのです。

自分の人生の目標に向かって、全ての行動を向けていくのです。