佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私は十八歳の時に、将来は経営者になりたいと考えました。
当時、私はコックをしていましたが、ある時、ふっと次のような考えが浮かびました。
それは、『私はこのままコックとしての腕を磨いても、それは他人に使われることを前提としている。経営者になるには、腕の立つコックを使っていけるような、経営者の勉強をしなくてはならない。成功するための、自分の目標を実現できるような勉強をしなければならない』ということでした。
その後、いろいろな書物やセミナーなどで、経営者になるため、成功するための勉強をしました。
経営者になるためや、成功をするための勉強をしているうちに、将来は億万長者になってやろうと、決意しました。
私の生家は、貧しい家でしたから、お金が欲しかったのです。
確かにお金は欲しかったのですが、もう一つ、それ以上に心に誓ったことがありました。
それは、どうせ一回の人生なのだから、最高の人生を送ろうということでした。
最高の人生とは、もちろんお金も必要ですが、それ以上に、心の満足、心の豊かさを追求していく人生を送っていくことだと考えました。
心の満足、心の豊かさというのは、お金や物など形のあるものを追うのではなく、自分自身の内面に目を向けて、自分を高めていくことです。
一回の人生を送るのに、お金や物に振り回される人間にはなるまい、お金や物によって自分の行動を変えるのはやめよう、ということでした。
普通の人は、楽そうな仕事とか高い収入ということで働くが、私はそいうことでは動くまい、自分が本当に変化をして、変化をした結果、人やお金やものが自然に集まってくる打ち出の小槌のような人間になってやろうと心に誓ったのです。