佐藤康行の言葉をお伝えします。
いま、新聞やテレビ、雑誌を見ても、またいろんな会社のビジネスマンと会話をかわしてみても、不況という言葉ばかり出てきます。
まるで日本中が不況の大合唱をしているみたいです。
では、本当に不況なのでしょうか?
いいえ、決して不況ではないのです。
バブルのときとくらべているから、不況に見えるだけなのです。
では、日本が戦争に負けたときはどうだったでしょうか?
一日三食満足に食べることができなかったのです。
電化製品どころか、まともに住む家さえなかったのです。
いまは、日本で飢え死にする人なんて聞いたこともありません。
みんな生活に必要なものはすべて持っているし、子供を学校に通わせてあげることもできます。
不況不況といっているけれども、それをいう前に考えなければならないことがあります。
そもそも私たちは何をもって景気がいいとか発展したとか、いっているのでしょうか?
それはすべてお金に換算していっている言葉にすぎないのです。
バブル経済がはじけて、経済が下降線をたどっているのは、じつは私たちに大きな気づきを与えているのです。
お金を第一に追いかけたその結果がバブルの崩壊であり、いまの状況をつくっているのです。
私がこのブログを通していいたいのは、これから二十一世紀に向けて、いろんな価値観が大きく変わってこなければならないということです。
いや、変わっていかなければならない時代にきているということなのです。
それは、従来のお金を基準に考えた発展から、もっと本質的なものの発展へと変わってこなければならないということです。
その発展とは、経済よりも先に、一人ひとりが人間的に成長し、社会に役立つ人間になるということです。
そしてその結果としてお金や物質がついてくる、という社会です。
いままさに、一人ひとりが生き方を問われているときなのです。
そしてこれからは、まじめで手を抜かない本物こそが残っていく時代なのです。