1392.運命を自由自在に操る生き方

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
私たちは、何のために生きているのか、何を求めているのか、何のために仕事をしているのか、自分とは何か、一度しかない人生をどう生きるべきか、こういった事を常に考えながら過ごしている。

誰しもが幸福になりたい、強運になりたいと願っているが、その幸運や強運とはいったい何なのだろう。

幸運とは、例えば新宿の地下街でダンボールにくるまっていても『わたしは幸運だ』と思えば、その瞬間から幸運でいられるというような、自分の思いで成り立っている世界のことである。

では、強運とは何なのだろう。

強運とは、自分の思いや願望をそのとおり実現させていく世界のことである。

私たち人間は、生まれながらにして平等に、この幸運・強運以外の運、「天運」というものを天から与えられている。

「天運」とは、あなたの生きる使命、すなわち役割を自覚し、自己の欲望を超えたところでの使命を発見し、その使命のとおりに生きることなのである。

それは、バラのタネがタネの段階でバラの花を咲かせると決まっていることと同じである。

だから人間も、自分が何のために存在するのか、本当の自分とは何なのかを知っておく必要がある。

体重六十キロの人が、いくら頑張っても横綱力士に勝つことはできない。

しかし、あなたにはあなたにしかできないことがあるはずなのだ。

因縁という言葉があるが、この言葉は因(タネ)と縁(エン)との調和によって成り立っていることを意味している。

タネ(因)はエン(縁)に恵まれなければ芽が出ない。

土との縁、水との縁、太陽との縁、肥料との縁に恵まれて初めて芽が出て花が咲くのである。

これはあなたの人生と全く同じである。

自分というタネを知り、周りの人たちとの縁に恵まれる事が素晴らしい人生を送ることにつながるのである。

それは、親との縁、親類との縁、兄弟との縁、学校の先生との縁、友達との縁、同僚との縁、社長との縁、その他いろいろな縁を含んでいる。

その縁に感謝し、あなた自身の本当の生きる役割を果たして人生をまっとうすることが、
即ち『天運』を生かす本当の生き方なのである。

これからの二十一世紀に向けてこの「天運」を生かすということが、人間にとって、あなたにとって、日本にとって、人類にとって一番必要なことになるはずである。

私たちはこの世に生まれてきた以上、何のために生まれ、何を残し、何をやりきって消えていくべきなのか、ということを自覚する必要があるのだ。

そのことを自覚すれば、この人生、社会の中で自由に羽ばたくことができるのである。

私たちに与えられた人生は、あなたが考えている何倍も何百倍も本当は素晴らしいものなのである。

しかし、どれだけ人生を素晴らしくするかは、あなた自身の受信機が決めることなのである。

晴れてもよい天気、曇ってもよい天気、雨が降ってもよい天気だとすると、すべてはあなたの受け止め方、捉え方次第なのである。

だから人間は本当の意味で自由自在であることを自覚して、限りある肉体人生を最高に生かしていくべきなのである。