佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
動物や植物のみならず鉱物や、身の周りにあるような物、例えば普段使っているコップなどの物質にも人間の生命と同じような生命体が存在している。
そういう観点から見れば、人間もコップも平等であるといえる。
生命を、宇宙の次元で見た場合、全部同じなのである。
それこそ何もかも、あらゆるものを宇宙という次元で捉えた時には、見えるものも見えないものもみな同じである。
なぜならば、宇宙を生命として捉えた時に、宇宙以外のものは存在しないからである。
地球も含めて、太陽も、私たちの身の周りにあるすべてのものが、宇宙以外のものはない。
宇宙は一つという観点からとらえると、その中にあるすべてのものは一つなのである。
宇宙のものすべてが分離しているわけではない。
一つなのである。
普段、私たちが生活している所を三次元の世界という。
精神世界のことを勉強すると、四次元の世界という表現をすることがある。
四次元だけでなく、十次元などといった多次元の世界を説く見方もある。
私たちの心は四次元である。
例えば、中国に行きたいと思ったら、中国の光景がパッと浮かぶ。
また、過去のことを思い浮かべれば、過去の状況が頭に浮かぶ。未来だって同様である。
私たちは肉体を持っているから、急に過去に行けないし、未来にも行けない。
しかし、心の世界では自由にどこへでも行くことができる。
そういう意味では、私たちの心の中で想像する世界は、四次元と言ってもよい。
しかし、大切なことはこの三次元で与えられている役割を私たちが、いかに生かしきるか、ということなのである。
それをおざなりにして他の次元のことを想像するのはナンセンスなのだ。
今の延長線上に未来があり、他の次元があるのである。
そこのところを錯覚しないようにしていただきたい。