佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
二十一世紀に入り、今私たちの元にはあらゆる問題が津波のように押し寄せてきている。
個人として、社会として、日本として、世界として、人間として、いかに生きるべきかがまったく見えない、という人がほとんどだ。
今までの価値観やものの見方、考え方、思想、宗教では解決できないことばかりである。
今こそ一番大きなもののとらえ方である宇宙意識を活用して生きることが要求されているのである。
私たちはそのことを、もっともっと自覚して、法則に沿った生き方をしなくてはならないのだ。
今、私たち人類に求められているのは「私」という個と、私の周りにいる人たちの「組織」、日本という「国」と「世界」との融合、宇宙全体とのかかわり、すなわち「全体」と「個」の融合である。
人類は、二十一世紀に向かって全体である宇宙から自分を見、自分の組織を見、日本や世界を見ていかなくてはならないのだ。
これは、大きな視点に立った意識レベルの向上だから、自分が信じる小さな考えや思想や宗教にとらわれるのではなく、地球は一つ、宇宙は一つ、その中で私たちは生かされている、生かしていただいている、ということを明確に自覚した上で、自分の生きる使命に向かって生きる、ということなのである。
キリストは、「たとえ全世界をこの手に入れようとも魂を失えばなんのかいあらん」という言葉を残している。
これは、人間が自分は魂であり、私もあなたもすべてが宇宙の法則であるということを明確に自覚したうえで生きなければ、人間として生まれてきた甲斐がないという意味である。
魂を自覚する、ということは、人間が宇宙的意識、つまり「本当の自分」に目覚めるということである。
そうすれば、この見えにくい世の中であっても最高に素晴らしく生きることができるのだ。
人間に与えられたこの「二度とない一度の人生」を最高にするためには、今までの価値観をぶち破り、無限の喜びを享受するための宇宙的意識の開発に、一刻も早く目覚めていただきたいと思う。
〔二度と無い一度の人生だから〕
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、生きる使命を見つけその使命を全うします。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、泣いたり笑ったり本気で生きます。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、人を愛し自分を愛しあらゆるものを愛します。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、私の持てるすべての力を出し切ります。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、人を恨んだり憎んだり時間のロスを無くします。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、喜びも悲しみも天が私に与えてくれた愛として受けとめます。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、魂を自覚し愛の固まりで人と社会の中で生き抜きます。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、愚痴や不満のない喜びに溢れた人生にします。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、人の失敗、迷いを大きな心で包みます。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、自分と人と体と心と魂を大切にします。
二度と無い一度の人生だから、
だから私は、神が私に与えてくれた天寿を全うします。
二度と無い一度の人生だから