佐藤康行の言葉をお伝えします。
「人を裁くということ」
についてです。
私たちは、
「あの人は間違っている」とか、
「この人は、まだできていないなあ」
というように、
ついつい人を裁いてしまいます。
そして、
人を裁いてしまう自分を嫌になります。
なぜ裁きの心が出てくるかと言うと、
それは形が自分の中にあるからです。
形というのは、
こうであらねばならない
という観念のことです。
頭の中にそういう観念があるから、
その形にはまらない時、
裁きの心が出てくるのです。
本当の愛には
こうであらねばならない
というのはありません。
良い教えを教わっている人ほど
裁きの心が多いのです。
特に宗教などに
一生懸命はまっている人ほど、
よく人を裁いてしまいます。
戦争が起きるのも、
裁きの心が原因です。
正義というやつが人を裁くのです。
これが正しいという概念が
人を裁くのです。
ある時、ある哲学者から、
「自分が正しいと思った瞬間から
間違いが始まる」
という言葉を聞いた瞬間、
わかったのです。
自分が正しいの一点張りで
物事を捉えていくと、
そこから人を裁く心が出てしまいます。