1290.肩書きをはずして自分を見つめる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

私たちは、生きているなかで、知らず知らずに見えない洋服を着ています。

厚い洋服を着れば着るほど皮膚感覚がにぶくなります。

洋服を脱げば脱ぐほど素肌に近くなり、いろんな世の中のことや人のことに敏感になってきます。

いま私が洋服といったのは、肩書きのことです。

これからは、できるだけ洋服を脱いで素肌で感じるようになる必要があります。

そして、皮膚よりもっと奥にあるのが心、さらにその奥にあるのが魂です。

より深いところで、ものごとをとらえ発想できる人間こそが、これからの世の中の本質を観る能力がある人間といえるでしょう。

逆に肩書きや地位だけでものごとをとらえると、本質は絶対に観えてこないのです。

社長だから、大臣だからというのと、人間性は関係ないのです。

本人も自分は偉いからと思っていると、本質的なレベルアップが止まってしまいます。

名刺や肩書きだけで人を判断して生きるというのは、非常に情けない生き方です。

そんなものをすべてはずして、その人を丸裸で見たときに、なおかつ素晴らしいといわれる人間にならなければいけない。

そうでなくては本物とはいえないのです。

一度いま着ている厚い洋服を脱いで、そして、知らない人のところへ行って、人間的にどれだけ認めてもらえるのかを試してみるといいでしょう。

ナポレオンが「人間はオモチャで動く」といいました。

オモチャとは勲章のことです。

勲章さえ与えておけば、人間は喜んで命さえ懸けるといっているのです。

まさに私たちにはそういうところがあるのではないでしょうか?

肩書きで動かされたり、人を動かしたりするのではなく、人間性で動いたり、人を動かしたりできるようにならなければいけません。

本当に日々人間的に成長していければ、むしろ肩書きが邪魔にすらなるのです。

昔の肩書きも、いまの肩書きも、もう過去の産物だからです。

いい服を着ようが着まいが、要は中身の問題なのです。

人間的な中身をピカピカに磨いて、「おっ、何かこの人はすごいな」と思わせるような、そんな人間になっていただきたいのです。

それも人間のど真ンなかを磨いていただきたいのです。