1176.潜在能力を発揮するには真我の愛に目覚めること

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

私たちは、

過去やったことを基準として
物事をやっていく癖があります。

過去にできなかったことは、

「私にはできない」と
インプットされてしまいます。

「できない」という
条件づけによって、

潜在能力を
抑えてしまうのです。

電流を通した鉄条網の中に、
犬を閉じ込めておく実験があります。

犬は、
逃げようとして何度も鉄条網に触れ、

そのたびに
ビリビリと感電します。

それでもあきらめずに
何回か逃げようとトライしますが、

やがて、

もうそこからは逃げられないという
条件づけがなされてしまいます。

そうすると、
例え鉄条網をはずしても、

犬は
そこからは逃げなくなるのです。

人間も、

できるのに
「できない」という
過去の条件づけが、

自分の潜在能力を
抑えている可能性があるのです。

そういう人が大変多いのです。

本当は前に進めば、

一気に潜在能力を発揮できるのに、

まわりから
「お前はできない」と言われて、

「自分はできないんだ」と
思い込んでいたりすることがあります。

そのことで、

自分の守備範囲が
狭くなってしまうのです。

普通は、

女性がクルマを持ち上げることは
できませんが、

子どもが
クルマの下敷きになった時、

そのお母さんが、

慌ててクルマを持ち上げたという
話があります。

その瞬間に
「できない」という概念が
消えてしまうのです。

子どもが下敷きになって、

頭の中が真っ白になり
「できない」という概念も消えた時に、

そんな驚く力が
発揮されるのです。

「できない」という概念が
「できる」という概念に変わった時に、

私たちは、
想像もつかないことを
できるようになるのです。

「できない」概念をなくすためには、
それに挑戦してみるのです。

モハメッド・アリという
ボクシングの世界チャンピオンがいました。

私は、
彼の自伝映画を観たことがありました。

その映画のラストシーンに、
こんな場面がありました。

「私は走る、走る、
走って走って走り抜く。

私は倒れる。

苦しくて。

でも
また起き上がって走る。

また倒れる。

また起きる。

それを繰り返していくうちに、
私の足はもう一歩も動かなくなる。

それでも
私は起きる。

そして、

もう最後には
全く動けなくなってしまう。

しかし、

これからが
私にとって本当の練習が
始まる時なのだ」

一歩も足が動かなくなる時から、

本当の練習が始まると言うのです。

それまでは、
練習ではないと言うのです。

だから、

あれだけの
世界チャンピオンになったのです。

限界点を
出発点にするのです。

昔、

尾車親方の講演を
聴いたことがありますが、

彼がこんなことも言っていました。

「相撲取りは、

普通の稽古ではなかなか強く
ならないけれど、

巡業に出た時に一遍に強くなるんです」

同じ稽古なのに、

なぜ巡業での稽古で
強くなるのでしょうか。

駆出しの相撲取りは、

普段は幕内の力士とは
稽古できないのですが、

巡業に出た時は、

そういう強い関取に
ぶつかるチャンスなのです。

だから、

稽古相手をしてもらうために、

朝早くから
寒い所で待っているそうです。

そうやって関取に
少しでも多く稽古をつけて
もらうのです。

ボーッとしていたら、
順番が回ってこず、

一人もぶつかれず
終わってしまうのです。

受け身で
やらされているのか、

自分から喜んで
積極的にやるのかで、

力の付き具合が
全然変わると言うのです。

喜んで
向かっていくのです。

そして、なお且つ、
自分の力を全部出し切るのです。

そうすれば、

相当潜在能力は
発揮されるはずなのです。

しかし、本当は、

潜在能力を発揮するよりも
上の世界があるのです。

潜在能力を発揮するだけなら、
まだ限界があるのです。

潜在能力を発揮できれば、

30キロのバーベルしか
持てなかった人が、

50キロのバーベルを
持てるようにはなります。

しかし、

500キロのバーベルを
持てるようになるでしょうか。

潜在能力を発揮すれば、

100メートルを
11秒代でしか走れなかった選手が、

10秒代で走れるようには
なるかもしれません。

しかし、
5秒で走れるようになるでしょうか。

例えオリンピックの選手でも、

さすがに
500キロのバーベルは持てませんし、

100メートルを
5秒で走ることはできないでしょう。

これには、
限界があるのです。

しかし、
限界のない無限の世界があるのです。

それは、本当の自分、
真我に目覚めることなのです。

なぜ真我が無限なのでしょうか。

それは、
真我は愛だからです。

私がみんなを愛して、

みんなも
私の協力者になってくれたら、

みんなで
「1、2の3!」で
500キロのバーベルでも
持ち上げられるのです。

愛の力で、

どんなことだって
できるようになるのです。

真我の愛が、
無限の力を引き出してくれるのです。

潜在能力を発揮する究極は、
真我の愛に目覚めることなのです。