1641.あなたは錯覚の中にいる

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者宇宙意識で因縁を切るより
私たちは、過去のちょっとした人の言葉や行動を、強い印象としてずっと思い続けていることがあります。

それが、自分の観念や思い込みとなって、自分を縛り、人を縛ることがあります。

それはちょうど夢を見ている状態と同じなのです。

私たちは怖い夢を見て、金縛りにあったり、寝汗をかいたり、悲鳴を上げたり、心臓がドキドキしたりします。

しかし、ふとんから飛び起き、夢から覚めれば、そんな怖いことはどこにもなかったことに気がつきます。

ところが、現実に私たちは汗をかき、心臓は激しく脈打っています。

まさに私たちが夢に縛られているといえる状態なのです。

現実世界を考えてみても私たちは起きているのですが、寝ているのと同じ状態なのです。
すでに終わってどこにもない過去のことを、いつまでも持ち越し苦労したり、未来のことをいろいろ心配し過ぎて取り越し苦労したり、人が自分のことを悪く思っているのではないかと勝手に思い込んでいたり、「あの人がこう言った、あんなことをした」という過去のことをいつまでもいつまでも怨念に思っていたりするのです。

これは夢を見ているのと同じなのです。

私たちは、起きていて寝ているのです。

ですから、本当に目を覚ませばいいのです。

では起きていて目を覚ますということはどういうことでしょうか。

それは、本当の自分に目覚めるということです。

本当の自分に目覚めていった時に、私たちの悩みや、持ち越し苦労、取り越し苦労、いろいろな抱えている苦しみが瞬間に消えていくのです。

私たちの悩みを一瞬のうちに消すことができるのです。

もし、人を恨んでいたら、逆に心から愛せるようになります。

また、悩みや苦しみが病気として現れていたなら、まもなく病気は回復に向かうでしょう。

そして、何と楽で自由自在な人生を送ることができるんだということに気づくのです。

三重県に住む山崎治子さん(仮名・57歳)は、以前ご主人から言われた一言に傷つき、それ以来、徐々にご主人を許せなくなり、やがて、ご主人の言うことなすことすべてを拒絶するまでになってしまいました。

そして、そんな夫婦仲の悪さが、息子さんにまで影響を及ぼすようになったのです。

彼女の息子さんは、中学2年生の時から急に暗くなり、高校、専門学校を出た後は、職を転々としていました。

そして、精神的ストレスで倒れ、病院に5カ月間も入院するまでになっていました。

山崎さんは、息子さんを何とか助けようと、あらゆる本を読んで勉強をしてきました。

やがて、息子さんを助けるには、自分たちの夫婦関係を良くしなければならない、ということに気がつきました。

しかし、現状を簡単に変えることはできません。

頭ではわかっても、心がついてきませんでした。

「“夫婦仲良く”と言われても、どうしても、“こんな主人とは仲良くなんかできない”という本音が出てきてしまいました」

彼女は、ご主人との関係を何とか良くしたいという気持ちで、真我開発講座に臨みました。

「あんな体験は初めてでした。

主人に今まで何て申し訳ないことをしてきたんだろう、って涙が出てきたんです。

涙とともに、今までの辛く苦しい思いが一気に流れていきました。

そうしたら、とても楽になったんです!

これからもっともっと本当の自分に目覚めると思っています。

息子のことも主人のことも、すべて自分次第だとわかって、今、とてもやりがいを感じています。

そして、あれから息子自身も随分変わってくれました。

車の運転の仕事を始めたのですが、とてもやる気になっていて、休みもあまりとらずにがんばっています。

このごろは、『ボクがこの家を立て直すんだ』と頼もしいことを言ってくれるようになりました。

これからが本当に楽しみです!」