1205.人間は記憶で出来ている

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

人間は記憶で出来ているについてです。

木で出来た人形が壊れたら…

木で直します。

粘土で出来た人形が壊れたら…

同じ材料、素材で

つまり粘土で修繕します。

では、

人間が壊れたら何で直すのでしょうか?

人間はいったい

何で出来ているのでしょうか?

「肉」・「骨」・「皮」…

「細胞」「遺伝子…」

「原子・素粒子だ」

「いやもっと突き詰めたら

最後は振動体だ波動だ…」云々

全部正解です。

しかし、

これらはどれも

物理的な見方に過ぎません。

私は

「人間は“記憶”で出来ている」と

捉えています。

私たちは

「オギャア」と生まれた時、

すでにおじいちゃん、

おばあちゃんに顔が似ていたり、

性格が似ていたり、

同じような病気になる可能性を

秘めて生まれてきます。

つまりそれは、

先祖からの記憶を

遺伝子によって引き継いでいる、

という事です。

まさに、

この顔かたちは

遺伝子の記憶そのものなのです。

そして

魂の世界では前世の記憶も

あきらかに現在の自分に、

影響を与えているのです。

このように我々人間は、

「遺伝子」と「前世」からの“記憶”が

折り重なって生まれてきます。

そして、

親からの育てられ方、兄弟姉妹、

学校の先生、友達、

社会に出てからの人間関係、

その影響、

様々な体験、経験を重ねて、

嬉しかった事、

悲しかった事、

楽しかった事、

だまされた事、

褒められた事、

辛かった事、

痛かった事…

いろんな“記憶”が、

頭では忘れているように見えても、

実は体に、

細胞にぎっしりと

刻み込まれているのです。

これを

“心の三層構造”の真ん中の部分、

『業』とか『カルマ』と

言われる部分です。

『細胞の記憶』『遺伝子の記憶』と

言ってもいいのです。

この心が、

ふだんは忘れていても、

私たちの外界(目に見える世界)に、

その記憶が刻み込まれた時と

似たような状況が現れるという刺激、

縁によって、

ふと頭に湧き上がってくるのです。

先の、

ふと湧きあがってくる

“すでに思っている心”は、

まさにこの業、カルマといった

過去の“記憶” から来るのです。

こちらの心の方が、

頭の心より

格段に強いわけですから、

マイナスの記憶が多ければ、

当然、

そのマイナスの業、

カルマに支配された心が

マイナスの結果の原因となります。

例えば、

過去に人前で話をして失敗して

大恥をかいた記憶が刻まれると、

スピーチを頼まれる度に

その苦い記憶が蘇るのです。

心理学では、

心的外傷、

トラウマという部分です。

つまり、

ここに手を付けなければ、

根本解決にならないと

言う事なのです。