1204.プラスのインプットの弊害

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。プラスのインプットは逆効果

についてです。

一般的に、

このことを解決しようと、

プラス思考を

何度も反復して頭に刻み込ませようと

する教えがありますが、

マイナスの業、

カルマが多ければ多いほど、

プラス思考のインプットは

むしろ逆効果になってしまうのです。

いくら、

プラスを何度も反復して、

インプットしたとしても、

頭の中が

プラス思考の塊になるだけで、

業、カルマの部分には

ほとんど影響しないのです。

多少の細胞の記憶になったとしても、

先祖代々、前世からも

延々と引き継いでいる記憶からすれば、

牛の毛一本にもならないのです。

そして、

過去の記憶がマイナスのままで、

頭ばかりがプラスになると、

“頭”と“業・カルマ”のギャップが

激しくなり、

はっきり分離されてしまうのです。

すると、

本質の心がマイナスのまま、

頭でプラス思考をしますので、

マイナスの心で

プラスを使うといった事になります。

これは大変危険なことなのです。

“頭”は丁度、

道具のようなものなのです。

例えば

包丁と言う道具は、

愛と感謝に満たされた、

プラスの心の人が使えば、

愛情こもった美味しい料理を

作る事もできます。

しかし、

恨みや憎しみばかりの

マイナスの心の人が使ったら、

他人を傷つけてしまうかも

しれないのです。

火だって、

マイナスの心で使ったら

放火でもしかねません。

つまり、

どんなに良い道具でも、

どういう心でそれを使うかによって、

全く違う結果になってしまうのです。

「プラス思考という道具」を

マイナスの心で使うと、

人を裁くか、自分を裁く、

という事をしてしまうのです。

つまり、

「あいつらは、

自分が知っているプラスの生き方を

していない。

なんてレベルが低いんだ…」と

人を裁きます。

若しくは

「私は、

こんなに素晴らしい精神世界の教えに

精通していると言うのに、

なんで結果が伴わないんだろう?

なんて自分は駄目なんだ…」と

自分を裁きます。

今までは、

瞑想や座禅をして“業・カルマ”を

ひとつひとつ見ていきます。

過去を内観して、

マイナスの記憶を、

両親への感謝などをきっかけに

プラスに転じます。

幼少時の記憶を呼び覚まし、

癒します。

過去世の記憶に原因を見つけます。

心理カウンセリングや様々なセラピー、

ヒーリングで過去のマイナスの記憶を、

1枚1枚薄皮を剥ぐようにとり、

または

プラスに転じ、

深い境地を目指す…

まさに

目まいがするほど数あるあらゆる手法が

行われています。

確かに、

一時的に非常に癒されたり、

忘れかけていた父、母への感謝から、

過去のトラウマをプラスに転じ、

気分が良くなったり、

心が洗練されたりと、

その時は

効果を感じられる場合もあります。

しかし、

時間がたつと、

また別のマイナスに支配されたりして、

その場限りで終わるパターンが

多く見受けられるのが現状です。

まして、

自分の人生の様々な記憶を

見ていくだけでも

一生涯かかりそうなものですが、

前述したように、

先祖からも前世からの記憶まで

あるわけです。

また、

仮に原因を両親に見出して

その記憶を

プラスに転じ許せたとしても、

その両親にも父、母がいるわけですし、

突き詰めていけば

人類創世まで行ってしまうのです。

前世だって、

前世にも前世はあるし、

そのまた前世なんてみていったら…

そうやって、

底無し沼のような

自分探しの無限の旅に、

あなたは

出かけたいと思うでしょうか?

丁度、

真っ暗闇の広い部屋を照らそうと、

懐中電灯を持って足元を

照らそうとしているようなものです。

こっちを照らせば、

あっちから闇が来、

あっちを照らせば

こっちが暗くなる…

と言った具合です。