1532.財産化の法則

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者「悩み解決明快答」より
今、直面して入る問題を財産に変えられたらどんなに楽しいでしょうか。

一見自分にとって不利である出来事を、悩みの種ではなくエネルギーや課題に変えられたらとても素晴らしい人生になります。

「そんなの難しいよ。あの上司の態度を見たら」
「うちの主人はとても乱暴だから」
「店に来るあの客には、いつも迷惑してるんだ」

そう思われた方もいらっしゃるかと思います。

では質問します。

努力なしにものごとがトントン拍子に進むことがよいことなのでしょうか。

そうとはかぎりません。

ものごとが思った以上にうまくいったりお金が儲かったりした場合、「俺の力はすごいんだ」「俺のやることはうまくいくから、いつでも正しいんだ」という錯覚におちいってしまう恐れがありからです。

その結果、相手を自分の考えにはめようとしてしまいます。とくに正義感が強い人はその傾向が強いので気をつけたほうがいいかもしれません。

一度「自分は正しい」と思っている考えを整理してみると、とても明確になります。

現在から過去にさかのぼって書いてみると、思い込みの強さに驚きますよ。

世の中の問題は、「相手を良くしよう」「相手がこうだ」という思いが原因になっていることが少なくありません。

宗教戦争はその典型です。「これこそが正しい」という思い込みが強いために、お互いに「自分が正しい」といって戦争になってしまうのです。

結論をいうと、相手は思い通りになりません。

がっくり力が抜けた人もいると思います。

でも、大丈夫です。

相手は思い通りにならないけれど、自分は思い通りになります。

自分を変えることはできます。

あなたがちょっと意識を変えればいいのです。

まず相手を受け入れる気持ちを持ってみて下さい。

「ありがとうございます」と受け入れてみてください。

とくに注意をされたときは効果大です。自分の事を変えられるきっかけになるからです。
注意をされたり文句を言われたりすることは、大変な財産です。

注意や文句はあなたに関心を持っているから言ってもらえます。

全く知らない隣町の人からは注意も何もありませんよね。関心があるから注意されるのです。

実は、注意や文句の奥に「あなたのことが大好きだ。だからあなたに幸せになってもらいたい」という愛があるのです。

この「財産化の法則」によってそれが理解できるようになります。

例えば、あなたがコックで、自分の料理に対してお客さんから文句を言われたとします。
「このまずい料理はなんだ」あるいは「何だ、その態度は!」と言われた。その場合も何か原因があるから文句を言われるのです。

そしてそのときにあなたはまさに分岐点に立っています。

「うるせー客だな。メシくらいでごちゃごちゃ言いやがって」と受け取るのか。

それとも、「ありがたい。このままだったらどこかで大失敗していた。それが早くわかって良かった。なんてありがたいんだ!」と受け取るのか。

前者の場合なら、進歩はそこで止まります。もちろん段階はありますが、最終的に後者のように受け取ったらひとつチャンスが訪れます。

事実を解明できるようになるのです。

悪かった原因を自分で解明できる力がつきます。

「よし、良いものにしよう!」というエネルギーと今後の自分の課題がみえてきます。

何が悪くて、何に気をつければよいかがわかってきますからどんどん楽しくなる。

例えば「料理が遅い」と言われれば「早く」すればよい。
「しょっぱい」と言われれば味を「薄く」する。
「愛想が悪い」と言われれば「愛想を良く」する。

すると、料理もおいしくなるし、サービスもよくなる。

前回、罵倒してきたお客さんと同じ味覚の厳しいお客がきても大丈夫。むしろ、どんどんお客は増える。

そしてかりに文句を言われることがあっても、以前よりずっとレベルの高い内容になっている。どんどんレベルアップできてみんなから喜ばれる。

きびしく非難されたことが、とても大きな財産を築くきっかけになるということです。

人から言われる注意や文句といったネガティブな言葉も、とらえ方ひとつで、自分を成長させる財産になる。

しかも財産の仕入れ値は無料(タダ)です。

これが、悩みを一瞬にして貴重な財産に変えてしまう「財産化の法則」です。