佐藤康行の言葉をお伝えします。
「真剣に求めた時にだけ、人間は変われる」
についてです。
大きく自分を変えることのできる人は、
次の二つのタイプです。
一つのタイプは、
ものすごく追いこまれている人です。
何かに
追いこまれて行き詰まっている人は、
大きく変われるんです。
その反動で大きく変われるんです。
もう一つのタイプは、
真剣に求めている人です。
真剣に求めている人は、
素直に正直に純粋に求めます。
だから、大きく
自分を変えることができるんです。
特別何かで困っていない人の場合は、
本当に真剣に変わろうと
しているのかどうかが問題です。
本当に自分は変わるんだという思いが
足りなければ、
なかなか
変われるものではありません。
変わろうとする時には、
恐怖が伴うこともあります。
常に自分の心の中に
天秤ばかりがあるんです。
恐怖が優先しているのか、
変わろうという気持ちが
優先しているのか。
その恐怖よりも
変わりたいという気持ちが重くなれば、
変わることはできるんです。
恐怖の方が
変わろうとする気持ちよりも重い間は、
変わることはできませんが、
そのままにしておいても、
病気になったり
精神的に極度に落ち込んで、
変わらざるを得なくなることも
あります。
でも、できれば
追いこまれて初めて気づくよりも、
自分の意志で
変わろうとした方がいいのです。
なぜなら、
人間というのは
そんなに強くないからです。
追い込まれたら、
そのまま
死んでしまう場合だってあるんです。
人間には
ある程度の苦労は必要なんですけど、
でもそれが大き過ぎると、
本当にダメになっちゃう人も
たくさんいるんです。
だから、できるなら、
自分の意志で
早め早めに自分を改善して行くように
することが大切なんです。
できれば、
どんどん素晴らしくなれるという
希望の力で変われたら、
一番いいんです。
自分を変えていきたかったら
一枚一枚皮を剥いでいけばいいんです。
いっぺんに
変わろうとしなくてもいいのです。
全然焦ることはありません。
昨日までできなかったことを
今日やってみるのです。
「昨日までは、
ここまでできなかったけど、
今日はここまでできるようになった！」
「今日はお客さんにここまで言えた！」
それでいいんです。
薄皮を剥ぐように、
でも
一枚一枚確実に進歩していくのです。
それをメモしていくといいです。
そうやって
一個一個克服していくうちに、
どんどん
自分の壁はなくなっていきます。
でも、
今すぐ実行できなければダメです。
少しでいいから
本当に実行していかないとなりません。
恥ずかしさを克服していかないと。
何でもいいからやってみるわけです。
やるまでは
なかなかできないと思っていても、
いざやってしまえば
どうってことはないんです。
どうしても意志が弱くて、
なかなか自分一人では
変われないという場合は、
コーチのような人を作るといいです。
一人だけでは、
変えれそうで変えられないものです。
それに自分では
自分のことを客観的には見れません。
どれだけ変わったか、
その変化を見てくれるような
コーチがいてくれるといいです。
そのコーチは、
できれば尊敬できる意識の高い人が
いいでしょう。
その人に頼んで、
時々自分のことを見てもらうように
しましょう。
そうすると、
随分と励みになることでしょう。
もしも
そういう特定のコーチがいなければ、
全員コーチだと思えばいいのです。
誰かが何かを言ったら、
それはあなたに何かを
教えてくれているのです。
いや、
人に限らず、
起こるあらゆる出来事をも
コーチと思えばいいんです。
全てのことは、
あなたに何かを教えてくれる
天からのメッセージなのです。
自分一人で悶々と考えていても、
全く何も生みません。
一人で歯車をくるくる回していても、
生産性はないんです。
他の歯車と噛み合わさって初めて
生産性を生むんです。
歯車を合わせて初めて、
何かが動き出します。
歯車を合わせるというのは、
人間関係ということです。
だって、
職場に行っても、
家に帰っても常に相手がいるからです。
人が言っていることから何を学ぶか、
人に対してどのように表現していくか。
人は人と交わることで、
成長していくんです。
テニスでも
壁に向ってボールを打っているのと、
相手と打ち合いをするのとでは
全然違うはずです。
相手の反応を見ながら、
自分の変化を見ていくんです。
例えば、
嫌な人だと思っていた人が
すごく良い人に見えてきたら、
それは
自分が成長してきたという証です。
結局、
自分自身を突破するには、
自分でやるしかないんです。
そのためには
何でもするくらいの気持ちで行かないと
無理ですね。
納得いくいかないは関係ありません。
今ここでできなければ、
明日はできません。
一年経っても十年経っても同じです。
今ここで
自分を破ろうとしないと、
いつまで経っても変わりません。
何かの技術を習得するというのと違って
自分の性質というのは、
段々変わると
いうことはできないんです。
今ポンと
踏み込んでいくしかないんです。
その代わり、
腹を決めてしまえば
後は意外と簡単なんです。
