989.無い在るという世界

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「知る」「信じる」「みえる」といった、

私たちの人間の心を通して

認識する段階を超越して、

「無い」「在る」という世界があります。

般若心経では、色即是空、

空即是色といって

「色という物質的存在には

固定的な実態が無い、

しかし同時に無いということによって

現象界の万物が成り立っている」

といわれています。

つまり、全ては「無い」

という真実があります。

しかし、では全ての実態が

「無い」と頭で理解したところで、

現実に私たちの目の前には

あらゆる現象があって、

それが「無い」とは捉えにくいのです。

そこで、更にその奥に

「在る」という捉え方があります。

これは、私たちの心が捉えている現象、

その実態は確かに「無い」のであるが、

それら全てが、

神の愛として顕れている、

そこには全てが神の愛として

「在る」のです。