858.自分以外のすべてから学ぶ

佐藤康行の言葉をお伝えします。

自分以外のすべてから
人は学ぶことができる
についてです。

全体意識には、
空間的な全体意識と
時間的な全体意識の
二種類があります。

空間的全体意識とは、
私たちは地球のみならず、
宇宙空間全体を住処にしている
とする考え方です。

真我が目覚めたら、
このような発想が
出てもおかしくはないのです。

時間的な全体意識とは、
永遠を自覚し、永遠の視点から
現在を考えるというものです。

私たちは母親から生まれて、
現在があり、いつか死にます。

これだけみれば、
人生とは限られた時間の
出来事でしかありません。

しかし永遠を自覚して、
改めて現在という
時点を眺めたとき、
時間という観念がなくなります。

あるのはひたすら
「永遠の今」です
(肉体にとらわれている限り、
永遠を悟ることは無理です。
肉体はいつかは滅びます)。

空間的な全体意識に目覚めたら、
すべては自分になります。

小さな自我を否定すれば、
すべてが自分のものになります。

そのとき、宇宙は
真我そのものになります。

私たちは先人から学ぶのですが、
空間的全体意識に目覚めれば、
すべては先人です。

「我以外、すべて我が師」なのです。

自分以外の存在から
あらゆるものを継承し、
磨くことが真我に目覚めた
人間の行動です。

自分以外のすべてから、
人は学ぶことができます。

そしてすべてから
善き物を吸収し、

磨き上げ、他人に
受け渡すことができます。

先人は、自分より
年上とは限りません。

年下かもしれないし、
職場の後輩かもしれません。

けれども、こちらが
学べるところがあれば、

それは自分にとって
立派な師です。

敬うべき師です。

師から継承したことを、
磨き上げ、今度は
自分以外の人に継承します。

その対象も、無限大です。

真我の次元で考えると、
私たちに与えられた時間は永遠です。

私たちが自分の持てるものを
継承する相手は、
宇宙に住む万人
ということもできます。

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