857.真我は海、魂は船

佐藤康行の言葉をお伝えします。

真我は海 魂は船
についてです。

真我と魂と聞いて、
混乱する人もいるかと思います。

真我と魂は、
どう違うのだろうか、と。

たとえていえば、
真我は海で、
魂は船です。

真我は宇宙唯一、
万人共通で時間的にも
空間的にも無限の広がりを
持っています。

それに対して魂は、
真我という海に漂う船
のようなものです。

一つひとつ個性があり、
積載できるものも限られています。

そして魂という船は、
他の船と関係を持ちつつ動いています。

現代では、仲良く走ったり、
ときにケンカなどすることもあります。

しかし、どれも真我という
大海の上を走っていることに
変わりないのです。

もう私たちは、船通しで
ケンカするような愚かなことは
やめなければなりません。

多くの船は、協力しあって
動いているのです。

私たちがなすべきは、
先人という船にある財宝を、
後代という船まで運ぶことです。

その中間地点の役割を、
担っているのです。

先人から、何を渡されるか、
それはわかりません。

しかし、それはみな
ダイヤの原石なんだと信じて、
必死に磨くことが大切です。

そして後代に届けるまでに、
ダイヤとして輝かせて
おきたいものです。

後代に届けるまでには、
実にいろいろなことがあるでしょう。

風向きも変われば、
太陽の照り具合も
先代の頃とは違うかもしれません。

先代のやり方にこだわらず、
あなたはあなたのやり方で、
船を動かすのです。

そして後代に、
財宝を継承するのです。

一番やってはいけないのは、
先人からゴミばかり
もらったと勘違いし、
ダイヤの原石を
捨ててしまうことです。

中には船ごとひっくり返して
しまうような人がいますが、
それは生命の道を外れた行為です。

先人とあなたは、
生きている時代も、
生活する環境も、
違うかもしれません。

ならば先代のやり方にとらわれず、
自分なりのやり方で、
原石をダイヤに磨きあげるのです。

そして後代とあなたの間にも、
違いがあるでしょう。

無理やり、あなたのやり方を
後代に押しつけてはなりません。

皆、個性を十全に発揮して、
のびのびと力を
発揮するべきなのです。

真我は一つですが、
魂はそれぞれ違います。

それぞれ、みずからの個性に
従って生きるべきなのです。

真我という大海の上に色とりどり、
さまざまな形の船が
走っているからこそ、
素晴らしいのです。

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