856.落ち込みを楽しむには

今修羅場にいる人は大変幸運な人です。

なぜならば、その修羅場を乗り切ることができれば、かなり意識が高くなるからです。今一番低い谷底にいるとしたら、それをひっくり返した時には、一番高い山になるのです。

私自身も、人生の中で一番惨めだなと思っていた時期に一番意識を高くしていたことが、後から振り返ってみてはっきりとわかります。

紛れもなく、どん底の時期に一番自分自身を深く掘り下げていたのです。

落ち込んだ時は、それをひっくり返したら上になると知ることです。

落ち込んでいることを楽しめるようにすれば、それはその瞬間から落ち込みではなくなってしまいます。

落ち込みと認めた時に、それは初めて落ち込みであって、落ち込みと認めず、「それは自分の成長なんだ」とか、「自分が苦しい思いをしなければ、人の苦しい思いがわからないんだ」と思えれば、けっして落ち込んだりはしなくなります。

スポーツ選手が厳しいトレーニングを積みます。そのトレーニングの最中には確かに苦しいのですが、その苦しみを乗り越えることによって今まで以上の能力がつくという楽しみを味わえるようになれば、その苦しみは苦痛ではなくなります。

「落ち込まないようにしよう」と思う必要はありません。

「危ない危ない…」と思っていると、逆にそこに向かって行ってしまいます。

「落ち込まないようにしよう」という思いを持っていると、「ないようにしよう」が消えて、「落ち込む」だけが残ってしまいますから、やっぱり落ち込んでしまうのです。

ですから、「落ち込む」という言葉が自分の中からなくなればいいわけです。

普通なら落ち込んでいる時に、それを心から楽しんでいられるようになることです。

苦しい時にこそ自分の魂に磨きがかかると心底思えたら、その瞬間から喜びの遺伝子がONに切り替わるのです。

私は、最近でも、自分の次元が変わる時には、頭が痛くなったり調子が悪くなることがあります。

でも、その時は、クオンタムジャンプする時だとわかっていますから、非常に嬉しいものです。

「これでまた何段階も次元が変わるな」と思うから、そういう時は決して不調にはなりません。

そのこと自体を心の奥ではものすごく喜んでいます。

20170914-083819.jpg