913.脱皮して生まれ変わる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「脱皮とは新しい次元に

生まれ変わること」

についてです。
ここで新しい意識の時代とは、

一体どういうことかをこれから皆さんに

お伝えしていきたいと思います。
脱皮というと、蛇や蝶、蝉など

下等な動物のやることのように

思いがちです。
爬虫類や昆虫は脱皮をして

新しく生まれ変わり、

より環境に適応した生き方をします。
脱皮を繰り返してより

本来の生き方をするようになります。
人間も生物の一種という意味では、

同じです。
肉体よりも精神性の高い人間にとっての

脱皮は、意識の転換です。
昆虫たちが古い殻を脱ぎ捨てるように、

人間も古い意識を脱ぎ捨て、

より新しい生き方に脱皮することで、

次なる進化への転換がはかれるのです。
知能を発達させた人間は、

他の生物にはない

高度な文明を築き上げましたが、
その最大の特徴は、

意識をもった生き物

であるということです。
しかし、その意識は場合によっては、

生きる上で最大の障害になりうるのです。
つまり、いまのままでいたい、

変わりたくないという

頑迷固陋な意識ですが、
環境変化に適応できない

生き物は淘汰される運命にあります。
それは生物の必然です。
前述のように、過去、日本は新しく

脱皮することで成長してきました。
いわば脱皮を繰り返すたびに、

新しい時代に適合した国に

生まれ変わってきたという歴史が

日本のこれからを物語っているのです。
この視点で世界を見てみると、

日本以外に見事な脱皮をしてきた国は、

私の知る限り見当たりません。
日本には、

脱皮上手の歴史があるのです。
生まれ変わることで、

鮮やかに意識の次元を

次の段階に引き上げ、
とてもうまく国を形づくって、

環境に適応してきています。
そこでの日本の特徴は、

資源がないということです。
じつは、ここがポイントなのですが、
私には

「資源がない国は豊かになる」

という持論があります。
日本をはじめ台湾、韓国、

シンガポールもそうですね。
逆をいえば、資源のある国は

意外に貧乏なのです。
たとえばロシアなどがそうです。
では、アメリカはどうか。
アメリカは天然資源は豊富ですが、

国としての歴史が浅いですね。
そういう意味では人的資源が豊富だ

とはいえないと私は思うのです。
資源のない国が発展するには、

あらゆるものを受け入れる素地が

国としてあるかどうかです。
それこそが発展の原動力なのです。
日本の場合は資源に乏しいがゆえに、

内的資源、いわば人間の教育という

資源を開発しなければなりませんでした。
実際、日本はそうして

高度経済成長をとげました。
いわば資源のない国こそ、

もっとも豊かになるという

最高の見本の一つ、それが日本です。