1287.生きているうちに生まれ変わる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

私の仕事柄でもあるのですが、最近は以前にも増して私の所に相談にくる人が増えています。

そして、彼らの多くはじつにさまざまな問題に直面し、悩み苦しんでいるのです。

悩みの内容こそ違いますが、彼らに共通することが一つだけあります。

それは、彼らのほとんどが自分自身の幸せや成功を追い求めている人だということです。

こういうと、「そんなことをいっても、みんな自分の幸せや成功のために生きているんじゃないですか?」と聞き返されそうです。

その通りです。

ほとんどの人は自分が幸せになりたい、成功したいと思ってがんばっているわけです。

そしてそのために一生懸命働いて、より多くの財産や地位や名誉を得ようとしているのです。

だから悩みが絶えないのです。

財産や地位や名誉を得ようとすると、それが得られなかったときに、悩みになります。

もし得たとしても、それがなくなる心配をしなければいけないし、本当になくなったら、今度は破壊されたと感じることになるのです。

では、いったいどうしたら悩みから抜け出せるのでしょうか?

完全に抜け出す方法は一つしかありません。

それは、「生まれ変わる」ことなのです。

では、生まれ変わるとはどういうことかといえば、それは意識の次元が変わるということです。

意識の次元が変われば価値観が変わります。

いままで価値があると思っていたものがまったく無価値になり、まったく新しい価値観が生まれてくるということです。

人間の歩んでいる道は大きく分けると二つあるのです。

一つは、財産や出世や名誉など自分の欲望や願望を追い求める道です。

もう一つは、天から与えられた使命(天命)に生きる道です。

生まれ変わるとは、前者から後者に歩む道を変えるということです。

いま我々人間は、天命に生きるという道を選択していかなければならないときにきています。

自分の欲望からくる夢や目標や希望をきっぱり捨ててみることです。

そのときに、初めて、生まれ変わることができ、いままで見えなかった本質が観えるようになるのです。

死ななくても、生きているうちから生まれ変われるのです。

そのときには本当にもう素晴らしい世界が観えてくるのです。

悩みも何もない、あなたが描いている幸せよりも、はるかに素晴らしい世界があるのです。