852.自分他人はない

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

国境・人種など最初からない
についてです。

日本語は主語が曖昧な言葉です。

西洋語のように、必ず
主語がつくわけではありません。

これは、自他をそれほど
明確に区別することのない
日本人の精神のあり方を
示しているようにも思えます。

日本人は、西欧の人間ほど
線を引かないのです。

外国人は自他に
線を引く傾向が強く、
それは旺盛な権利意識を
生み出しました。

日本人は線が曖昧なので、
他人と同化しやすいのです。

新しい時代は、人類は一体
となる必要があります。

線を引くのも
ときには大切ですが、

これまでの人類は、
人種や国籍など、
本来なら平等対等であるべき
基準で他人を区別し、
偏見や敵対意識を
持ってきました。

しかし、これからは
こうした無意味で愚劣
な偏見を克服し、

すべての人間は平等であり
対等なんだという意識を
獲得しなければなりません。

真我の観点からみれば、
人は皆一心同体、
ただ現れが異なるだけ
なのですから。

皆同じ人間──
他人の心を察する感性を
持った日本人は、
他人と同化することに
長けています。

全体の秩序を重んじる
その国民性は、まさに
小さなエゴを超えて、
大きなエゴに融合しやすい
心のあり方を反映している
のではないかと思われます。

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