846.本当の幸福

佐藤康行の言葉をお伝えします。

ここで少し、
人間全般について
考えてみたいと思います。

幸せということに関してです。

誰でも幸せになりたい
と考えています。

では幸せとはなんでしょう?

幸せの定義を聴かれると、
多くの人は戸惑います。

お金があること?
健康なこと?
出世すること?

おそらく百人百様でしょう。

みんながみんな、
幸せになりたいと
考えているのに、

おそらく
幸せになりたくないと
考えている人は
一人だっていないのに、
幸せが一致しないとは
どういうことなのでしょう。

しかし、ここに挙げられた
条件を考えると、そこには
ある共通点があります。

それは「幸福感」です。

満ち足りて、ホッとした感じ。
ウキウキする感じ。
ワクワクする感じ。

これらは感覚ですから
はっきりと表現することは
難しいのですが、どれも
等しく心が暖かく、

踊りたくなるような気が
するものであることは
ご理解願えるかと思います。

そうです。

ほとんどの人はこうした
〃幸福感〃を求めて
生きているのです。

幸福感イコール幸福なのです。

しかし、私は考えます。

果たしてこうした頼りない
「感覚」などに人生を
賭けていいのだろうか、と。

本当の幸福とは、
幸福感の追求なのでしょうか。

それならば世の中の流れが
自分にとって都合が
よければ幸福であり、

反対ならば不幸
ということになります。

つまり買った株が上がれば幸福で、
下がれば不幸というわけです。

事実、こうしたことに
人生をかけて取り組み、
勝った負けたで一生を
過ごす人もいないではありません。

本来、幸福と幸福感は
一体であるべきものですが、
幸福感ばかりを追い求めると、

お酒で酔えば幸福だろうし、
麻薬のような薬物ならば
さらに幸福を感じることが
できるわけで、
間違った方向に
いかないとも限りません。

幸福感ばかり追い求めると、
本当の幸福が見えなくなります。

私が考える幸福とは、
天あるいは神と
言ってもいいのですが
天から与えられた
使命にしたがい、
命を燃やすことです。

天から与えられた
使命を天命といいます。

「自分探し」という言葉が
ずいぶんはやりましたが、
自分探しとは私にいわせれば
自分の天命を見つけることです。

自分の天職を探ることです。

人間は天職に就くと、
人生がおもしろいように
発展するものです。

あれよあれよという具合に、
閉じていた扉が開き、
光が差し込みます。

私も自分の天命がわかると、
とたんにすべての扉が開放され、
心の中から光輝く
黄金の喜びにあふれました。

誰だって自分の天命がわかれば、
真の幸福を手に入れる
ことができるのです。

幸福にならずに
世を去るなんて、
あってはならない
ことです。

天もあなたが
本当に幸福になるのを、
待ち望んでいるのです。

20170904-120924.jpg