佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
世界を見渡すと、資源のある国の国民が以外に貧困で、資源を持たない国の国民が裕福だったりします。
日本などその典型です。
なぜ、資源を持ちながら貧困な国があり、資源を持たないのに裕福な国があるのでしょうか。
私たちが考える資源とは、地球に埋もれていて、地下から掘りだすもののことを考えています。
それも確かに資源といえますが、もっと大きな無尽蔵の資源というのは、人間の心の中にあるのです。
人間が、今までに生みだしてきた知恵や、アイデアなどが資源そのものなのです。
今、この世に存在するもので、大自然のもの以外は、人間が作り出したものです。
それは、人間の知恵が形となって現われているのです。
これこそが、無尽蔵の資源なのです。
地球の中に埋まっている資源だけを見ている国や国民は、掘りだすことによって収入になるので、知恵やアイデアを使わず、努力をしなくなってしまうのではないでしょうか。
逆に、物質的資源の乏しい国では、少ない資源をいかに有効的に、効率よく使うかということに知恵やアイデアを出し続けます。
結果として、資源を持つ国の多くが、それほど裕福にならず、持たざる国でも非常に豊かになるということなのです。
例えば、以前の日本は、石炭がエネルギーを生み出す燃料の主流でしたが、より効率のよい石油というものが主流になり、これからはウラニュウムや太陽熱などの活用が期待されています。
石炭も石油もウラニュウムも太陽の光りも、人類誕生以前から存在していたのです。
しかし、これらは人間の知恵というものによって、初めてエネルギーを生み出す燃料となるのです。
また、もし私たちが、石炭にだけにしか目がいかず、燃料には石炭以外考えられないとしたら、今頃は大パニックが起こっていることでしょう。
人間の知恵やアイデアなどによって、自然に存在するものを次のエネルギーの源としていくことができるのです。
つまり、物質的なものを資源として重要視するよりも、私たちの心から生み出てくる知恵やアイデアなどに目を向けるべきなのです。
無尽蔵の資源の方を掘りだすことに、精力を注ぐことが大切なのです。
それは、私たちの心の中に全ての資源があるのだということを、自分で認めるということなのです。
そうすれば、資源は永久に不滅なのです。