佐藤康行の言葉をお伝えします。
例えば、お客様の現状、尋ねてくるということは、何か悩みがあるからです。
悩みという言葉を使いたくない人もいるんです。
それは問題点でもいいです。
悩み、問題点。
それでもパッと出ない方には、仕事の問題、お金の問題、健康問題。自分は悩みがないけど、
「家族に」と聞いたら、意外にあったりするんです。
「娘に」「息子に」とかね。
そこと切り離してる人が多いわけです。
家族の問題は自分の問題ですから。
そのように投げかけると、「ない」と言ってもあるんです。
その現状の問題。
それは必ず原因があると。
その原因というのは、環境原因と根本原因がありますよということです。
今現在の環境原因、「娘がこうなってる」「息子がこうなってる」「私の精神状態はこうだ」とか、いろいろ今すぐ分かっていることがあるでしょう?
それは質問形式で、相手から引き出していくということです。
もっと根本原因というのがある。
根本原因というのは、ずうっとさかのぼって、幼少の頃から、例えば両親が年がら年中けんかしていたということが、自分の中に完全に入っている。
ゆえに、今の女房、旦那とうまくいかない、子供の育て方が分からないということで、実は自分の生まれてきた環境が今の原因を作っているというのを根本原因と言います。
それを回想でやっていくということです。
回想をしながら、根本原因を探し始めていくという、この二つのやり方でやっていくと。
絶対それに「いい、悪い」、善悪をつけないようにしてください。
ここが大事ですから。
それをつけちゃったら、心を開いてくれない可能性があります。
だって、見せたくないところを見せるんですから。
見せて、急にいろんなことを、「あんたここがおかしい」とか言ったら、見せたくなくなるでしょう?
だから、全部受け入れて認めてあげる。
全部認めてあげる。
「それでいいんですよ」と。
全てそのまんま受け入れて。
どんな醜いところを見せてもドンとか構えて、全部そのまま受け入れてあげることによって、さらに自分の問題も話したくなるわけです。
ここが大事ですから。