2569.体験、経験が逆効果

真我日記

写真は紅しょうが玉子あんかけうどんです。あんかけがとても美味しかったです。

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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。

【質疑応答1】

研修生:

人の話を聞くということについて質問です。

どうしても人の話を聞いてる間に、自分と照らし合わせたり、

自分の心のフィルターを通して聞いてしまいます。

そうすると、人の本当の悩みはどこにあるのか、違った感じに聞いてしまったり、

大事なことを聞き落したりする可能性が不安なんですけど、どうでしょうか?

 

 

佐藤先生:

そうね。そのために訓練してるんです。

 

オウム返しって、もっと言うなら「鏡返し」と言ってもいい。

 

相手が言ってることをキャッチして、そのまんまお返しする。

 

そのための訓練なんです。

 

相手が言ったことを黙って聞いて、そのまま何も言わないと、

自分なりの理解で勝手に相手のことを評価して、勝手にそう思い込んじゃったりする。

 

そうならないための訓練を何回もやってるわけです。

 

「今、Nさんは、こういうふうにおっしゃいましたよね。

『自分のフィルターをどうしても通すんで、どうしても不安なんですけど、

相手を正しく聞けないんですけど』そうおっしゃいましたよね」とお返しする。

 

そうすると、「ああ、分かってくれた」と思うでしょう?

 

そういうことです。

 

それを、「フィルターを通すって、何で分からないんだろうな」とか、

いろんな余計なことを考えちゃってね。

 

それは自分のフィルターを通してる。

 

とにかく相手はそう思ってるんだから、それをそのまんま。

 

だから、自分をここまで全部入れないんです。

 

ここに置いておくんです、相手の言ってることを。

 

相手の言ってることを、ここでとどめるんです。

 

そして、そのまんま返す。

 

「今、こういうことをおっしゃったのは、こういうことですね」

 

そこに当然評価とか、そういうものは入れない。

 

 

 

 

【質疑応答2】

研修生:

私も相談者の話を聞いてる時に、その人が言わんとすることを聞くというよりも、

「私に何かできることはないかな」とか、相談者が出していることに対して、

「こうしたらどうですか」みたいなものがどうしても出てきてしまうという状態で、

どうしてもそうなってしまうのはどうしたらいいのでしょうか?

 

 

佐藤先生:

ある程度ご年齢が行ってらっしゃる方は、長い人生を生きてるわけ。

 

そのように、人のために一生懸命やってこられた方だから、そういう長年の癖がついてる。

 

ずうっと何十年も若い子なんかに相談されると、

「こうしたらいいんじゃない、ああしたらいいんじゃない?」と、

やってこられた面もありますよね。

 

それが染みついてるわけです。

 

一発でそれが治ったら天才ですよ。

 

そのために、そうならないように訓練をしてるんです。

 

例えば、「あなたはこうしたらいいんでしょう?」と言って、

もし本当にその人がその通りやったらどう思います?

 

 

 

研修生:怖いですね。

 

 

 

佐藤先生:

怖いね。怖いのが普通ですよね。

 

もしあなたの言う通りやったらどうしますか?

 

あなたの言う通りやりました。

 

それも人生を左右するようなことです。

 

もしかしたら、命に関わるかもしれない。

 

心のことってのは、実は常に命に関わってるんです。

 

だから、気をつけなきゃいけない。

 

そのことによって方向性が変わる可能性もあるわけです。

 

責任は持てないでしょう?

 

だから、そこのところがYSプロカウンセラーというのはかなり重要にしてるんです。

 

なのに、アドバイスもしてないのに、相手はよみがえっていく。

 

先ほど、何人もの方、出ましたよね。

 

鏡返しをしてるだけなのに、相手はよみがえってくる。

 

なぜかというと、常に相手は真我だし、自分も真我で受け止めて、真我の鏡返しをしてる。

 

これは全部「あ、そうだな」と思って、自分で判断してることになるわけです、本人が。

 

アドバイスじゃないわけです。

 

 

 

ある程度年齢を重ねた方には、そうだなと思い知らされる質疑応答かも知れません。

 

しかし、これができたら、素晴らしいですね。

 

若干ハードルが高いかも知れませんが、その効果は絶大となるでしょう。