写真は青椒肉絲です。ピーマンが特にいい味出してくれました。
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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。
【人のためは自分のため】===========
「世のため人のために尽くしましょう」
「与える生き方をしましょう」
道徳的な教えとして、よく耳にする言葉です。
確かに素晴らしい考えです。
しかし、どれだけの人が、心からそう思って実行しているでしょうか。
そもそも「世のため人のために尽くす」とは、どのようなことなのでしょう。
あなたは「人のため」「自分のため」、どちらの道を選びますか。
いい教えだからと、額面どおりとらえて自分のことはさておき「世のため人のため」とばかりやっていると、自分の足元が疎かになってしまいます。
無理してそうしているとしたら、いつもどこかで自分の心に嘘をついている気持ちになります。
そういった自己矛盾の心が幸せや成功を遠ざけるのです。
「人の為」は、「偽」になる可能性が高いのです。
奉仕の精神でしていると思っていても、心の奥では、見返りを期待している場合も多いのです。
人から全く認められなくても、淡々と世のため人のために尽くせますか。
「私は人さまのお役に立っている。いいことをしている」と自己満足することも見返りです。
本音は、見抜かれてしまうものです。
そして、何より自分自身も心の底から喜べません。
では「自分のため」の道を選べばよいのでしょうか。
「自分のため」を全面に出すと、エゴの強い人と言われて敬遠されてしまいます。
周りとの調和がとれなくなり、健全な社会生活が送れなくなります。
いずれにしても矛盾があるのです。
灯台でたとえてみます。
灯台は遠くを照らして船を導きます。
しかし、灯台の下は真っ暗です。
ちょうど「人の幸せのため」といって遠くを照らしていても、自分の家庭、つまり足元はぐちゃぐちゃの状態のようなものです。
では、慌てて足元を照らせば、どうなるでしょう。
足元は明るくなりますが、今度は遠くの船を照らせなくなります。
本来の灯台の役割を果たせなくなってしまうわけです。
ちょうど「自分のため」と言って、人のことは省みない状態です。
やがて人から「アイツは自分のことしか考えない、エゴの強いやつだ」などと言われかねません。
さて、どうしたらいいのでしょうか。
灯台そのものが光になればいいのです。
灯台が光輝くのです。
そうすれば、足元も遠くの船も同時に照らすことができるわけです。
「本当の自分」に気づけば、自分自身が喜びで満たされます。
自分自身が喜びで満たされれば、心から自分のことを愛せるようになります。
自分のことを愛せるようになって初めて、他人のことも心から愛せるようになるのです。
身近にいる人も、遠くにいる人も、どんな人でも心から愛せるようになるのです。
自分自身が喜びで満たされていると、情報に惑わされることもなくなります。
自分のやるべきことも明確になってきます。
自分が本来もっている能力を、社会の中で十分に発揮していけるようになるわけです。
その結果、社会に最大限貢献することができ、周りの多くの人にも良い影響を与えることができるのです。
本当の自分に気づくことこそが、結局、最大の社会貢献になるのです。
社会貢献しようと意図的に活動する必要はありません。
「本当の自分」に目覚めて、その「本当の自分」で生ききることです。
そのような生き方をすれば、あなたという存在自体が周りに良い影響を与え始め、あなたのすべての行動が周りに光を与えるのです。
(『なぜ人は神頼みするのか?』ハギジン出版)