1776.心理じゃなく真理カウンセリング?

真我日記

写真はウィンナーのチーズ焼きです。パワーをつけつま暑い時期を乗り切れそうです。

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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。

カウンセリングの際の聞くことには「3つ」あると、心のドクター佐藤康行先生は言われます。
1つは、相手の言うこと
2つ目は、相手の言葉の奥にある思い
3つ目は、その人の本当の自分

1つ目と2つ目は、偽の自分(偽我)であり、3つ目は、本当の自分(真我)です。

通常の心理カウンセリングは、傾聴するといいますが、
ほとんどが1つ目と2つ目の範囲にとどまると言っても過言ではありません。

今や日本のカウンセリング技法の主流となっている来談者中心療法を確立したのが、
カウンセリングの父と言われるあのカールロジャースです。
1982年のアメリカ心理学会による調査「20世紀にもっとも影響の大きかった心理療法家」では、
第一位に選ばれたこともあるロジャースが、
人生を掛けて「本当の自分になること」を求めたカウンセリングを行ってさえ、
到達できたとは言い切れなかったと言われるのが3つ目の「本当の自分」。

この本当の自分を引き出すことを可能にするものこそ、
心のドクター佐藤康行先生の神技カウンセリングなのです。

ここが、「心理カウンセリング」に対して、「真理カウンセリング」と言われる所以です。
やはり、そこには列記とした理由があるということです。

佐藤先生が偽我と真我を分かりやすく例えた例があります。

寝ながら、夢を見るケース。

あなたが、悪夢を見てうなされているとします。
何かに襲われ今にも命が危ないシーンで、ものすごく怖い夢です。
「もうだめだ!」と思った瞬間に、目が覚めます。
するとそこには、布団で寝ているあなたがいます。
「あ~怖かった、夢で良かった」
しかし、手に汗をかいていたり、心臓はまだバクバクしています。
私たちは、夢、幻という「無いもの」に心が影響されるのです。

この夢の中の自分が、偽我です。

1つ目と2つ目は、この偽我が言うこと、思うことです。

布団の中で寝ている自分が、真我です。

目が覚めると、夢が消えます。

つまり、真我に目覚めると、偽我が消えるのです。

心理カウンセリングは、この偽我に対して傾聴し、共感し、
何らかの答えを自ら気づくことを援助していきます。

しかし、往々にして、その偽我から出てくる答えは、やはり偽我の範疇だったりするのです。

すると同じような悩み、苦しみ、病が再発したり、
または別角度から現れてくることにもなりかねません。

佐藤先生の言われる「問題から出る答えは問題」ということです。

実は、これが対処療法の仕組みです。

一方で、
真理カウンセリングは、この偽我を相手にせず、真我だけを相手にしていきます。

すると、真我が呼び起こされてきて、やがて偽我が消えていきます。

その時に、偽我が作り出している悩み、迷い、苦しみ、病気などが消えていくのです。

「答えから問題を見ると、問題はない、問題は消える」です。

これが、根本解決するということなのです。

根本の原因が消えるのですから、もう2度と再発もなければ、別角度も何もないのです。

しかしカウンセリングを行う際に、これを一足飛びに進めていくと、
うまくかみ合わないことになってしまいます。

悪夢でうなされている人に、
「それは夢だから目を覚ましなさい」
「本当のあなたは布団で寝ているのよ」などと言ってしまうと、
どうなるでしょうか?

「冗談じゃない!こっちは本当に困っているんだ、夢なんかじゃないんだ!」

このカウンセラーは自分のことを分かってくれない人だと思われて、
相手は、心を閉ざしてしまうことになりかねません。

佐藤先生の行う「真理カウンセリング」では、
夢、幻など存在しないものは一切相手にしないということで一環していますが、
絶妙にかみ合わせを行うステップがあります。

相手のお話が、例え夢の中の幻であっても、
その人にとっては現実と感じるわけですから、
決してそれを否定することなく、
一応お付き合いするような工程を踏むのです。

このかみ合わせは、「方便」とも言われますが、
実は、これがとても重要であり、かつ要注意事項でもあります。

どのように行われているのでしょうか?

まず1つ目の相手の言う事を聞いてあげるというステップです。

これには、聞き方があります。

元来人は分かって欲しいという思いから、いろいろと言いたいことがあります。
それを聞いてあげることです。

言いたいことを言ってもらう。
言いたくないことも、言ってもらえるとさらに良いです。

しかし、そのステップの本当の目的は、聞くこと自体ではありません。

相手の話を聞くという行為から導かれるある状況が、重要なのです。

それは、「相手が、あなたに心を開く」というものです。

その為には、相手に話しをしてもらうことが不可欠なのです。

佐藤先生は、このように言われます。

「人は、心を閉じて人の話は聞けるが、心を閉じたまま話をすることはできない」

つまり、話をしてもらうことが、相手に心を開いてもらうことになるわけです。

さらには、「あ~この人は私のことを分かってくれている!」
と思ってもらえるように進めていく必要があります。

これを間違ってしまうと、
せっかく相手に話をしてもらって、心のドアが開きかけているのに、
またガシャーンとドアが閉じてしまうことになってしまうからです。
では、具体的にどのように進めていけばよいのでしょうか?

明日はこれを見ていきます。