1777.心のドアどうやって開ける?

真我日記

写真は冷奴のオクラ乗せです。オクラのネバネバが夏バテを解消してくれます。

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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。
カウンセリングにおいて、「聞くこと」の意味を、
心のドクター佐藤康行先生は、このように説明されています。

心のドアは外開きになっている。
ドアの外には取っ手は付いていない。
ドアの取っ手は、内側にしか付いていない。
ゆえに、外から無理やりにドアを開けることはできない。
ドアは内側からしか開かない。
つまり、その人自らが開けるしか方法はない。

「相談者の心のドアを開ける」には、
「相談者に自ら心のドアをあけてもらう」しかないということです。

そこで、相手に話をしてもらうことで、そのドアが開き始めるというわけです。

その最終目的地は、心のドアが全開になって、
その開いたドアの奥に見える光を発見し、大きくしてあげることで、
その人の心がどんどん明るくなり、希望がもて、勇気があふれ、
元気になっていかれるところにあります。

まずは、心のドアを開けてもらうことが先決になりますが、
この心のドアは、人によって様々な状況になっているとも言えます。

容易に開いてもらえる場合もあれば、
錆びてがっちり動かないドアもあったりします。

愚痴や不満、不安、悪口などを口に出せる方もいれば、
完全に心を閉ざして、誰も信用できず、
八方塞がりで身動きが取れないような状況にある方もいます。

しかし、アプローチは同じです。

「聞く」ことで、相手があなたに心を開いて、同時に
「この人は自分のことを分かってくれる」と思ってもらうことがスタートになります。

何を聞けば良いのかというと、まずは、「相手の言うこと」です。
シンプルに耳を使います。

しかし、「人の言葉をきっかけに、自分の声を聞いている」というように、
私たちは、人の言うことをそのままキャッチすることが、
簡単にはできないような仕組みをもっていると言えます。

ゆえに、相当意識的に聞く姿勢が必要です。

相手のことをわかろうとする姿勢。

実は、この姿勢が最も大切なところです。

基本的に相手のことはわかりません。

相手のことをいくら聞いても、何を聞いても、
絶対に分からないものだと認識しておくと良いのです。

「あなたのことは良くわかりますよ」と言われたら、
「あなたに私の何がわかるのよ、そう簡単に分かるもんですか!」ともなりかねません。

事実、何十年連れ添った伴侶でさえ、本当のところは良く分からないものです。
これは実感の部分ですが…..

わからないがゆえに、「分かろうとすること」の延長線上に、
相手の「分かってもらえた」が導きだされるともいえます。

カウンセラーが、相談者のことを分かろうとする姿勢が、
相談者の心のドアを開けることに繋がっていくと言うことです。

それには相手が話をするその瞬間は、全身全霊で、「聞かせてもらう」姿勢です。

相談者が口にする言葉に対して、耳を傾け、うなずきながら、聞かせてもらいます。

そして、相手の言葉をそのまま相手に返すことを行います。

これは、カウンセリングの技法ではテッパンになっている言葉のオウム返しです。
これを佐藤先生は、「言葉の鏡返し」と言われます。

相談者の言う言葉が、そのまま鏡に映るごとく相談者に返っていくということです。

これは、実践してみると肌で感じることができますが、
自分の表現した言葉や内容が、そのまま相手が言ってくれると、
「良く聞いてくれているな~」と感じるのです。

すると、相談者は安心して、さらに話すことができます。

そうしてやがて、
相談者は「この人は自分のことを分かってくれた」となり、
心のドアが開かれるという訳です。

この「言葉の鏡返し」では、非常に重要なポイントがひとつあります。

これは誤解のないようにお伝えすることが必要になるところです。

それは、カウンセラーは相談者の言うこと、表現することを
「理解する必要はない」ということです。

もちろん相談者の方が、
今何を悩んでいるのか、苦しんでいるのか、
困っているのか、問題と思っているのかは、
知る必要はあります。

しかし、その状況をこと細かく分かる必要はなく、大枠で良いのです。

なぜでしょう?

それは、夢の中の出来事ですから、そこに具体的に入っていく必要がないわけです。

というより、入ってはまずいのだと、佐藤先生は言われます。

一般のカウンセリングでは、
この夢の中に、その人が悩んでいる状況の中に、没入してしまい、
出口のないまま終ってしまうことになってしまうケースが多く見受けられます。

心のドクター佐藤康行先生のカウンセリングは、
「言葉の鏡返し」では、相手の言う事を鏡に映しますが、
最終的に何を鏡に映し出すのか、
どのように映し出せば良いのか、
その答えが明確なのです。

ここが一般のカウンセリングとは全く別物なところなのです。

答えの出ないカウンセリングでなく、
答えからのカウンセリングなのです。

明日は、次のステップをさらに詳しく見ていきます。