1775.どっちが先生?

真我日記

写真はホルモン焼きです。すごくクセになる味です。
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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。

カウンセラーは、相談者が求めているものを提供できれば、満足していただくことができます。

それには、その相手の言わんとしていること、相手の求めていることを察知することが必要です。
そしてなるべく求めに応じたものを提供できたらうまくいくということになります。

どうすれば良いかというと、もちろん「聞く」ことです。

カウンセラーと呼ばれる人とは、一般に「聞く人」というイメージのようですが、
中には、知ってか知らずか、つい聞かせてもらうはずの相談者に教えてしまうカウンセラーも多いようです。

「知っている人が、知らない人に教える」行為で象徴的なのは、先生と生徒です。

教えるのが先生で、聞くのが生徒です。

では、「相談者の問題を一番知っているのは、誰でしょうか?」
それは、相談者自身です。カウンセラーではありません。

そうすると、その問題を聞いているカウンセラーはどういう立場になるでしょうか?
そうです、生徒になります。

つまり、相談者が先生で、カウンセラーが生徒なのです。
カウンセラーは、常にこの姿勢で臨むことが必要です。

カウンセラーがどこかで学んだ知識をさも知っているように相談者に説くことは避けなければなりません。

教えるのは、相談者からだけとなるのです。

心のドクター佐藤康行先生のカウンセラー養成コースでの一場面です。

研修中のカウンセラー役の方の質問です。
質問:
クライアント役の方が、「仲良くできているかどうかが分からない。
人と話していても、自分を出せずに苦しんでる」と言われたので、
「それは人をもともと愛してらっしゃるんですよ」とお伝えしたら、全然伝わらず、
逆に離れていくような感じになってしまったのですが、なぜなんでしょうか?

そのときの佐藤先生のコメントは、こうです。
コメント:
それはなぜかというと、今のは教えたんです。「もともと愛しているんですよ」って。
一番よくないのは教えなんです。 それは自分が上に立ったっていうこと。
教えっていうのはかぶせるんです、上に立って、自分の考えを相手にかぶせちゃう。
でも、カウンセラーはその反対なんです。もともとある心を引き出すんです。
引き出すのと、何かを教えるのは全然違うんですよ。教えちゃ駄目なんです。
これがカウンセラーの最も犯しちゃいけないことなんです。
あなたが誰かに何かを教えちゃうと、それはあなたが偉くなったんです。
その人を見下してるんです。だから、その人の本音が途中から出てこなくなります。
今回私が言ってるカウンセラーの技術は、相手が総理大臣であろうが何であろうが、相手から引き出す、
聞くんだから、どんなに偉い人も大丈夫なんです。
でも、自分が上に立って教えたら、目上の人にはできないってことになっちゃうでしょう?
これは目上であろうが目下であろうが関係ないんです。そこが大事です。

聞くことの本質は「引き出す」ことにあるということになります。

では、そのアプローチはどうすれば良いのでしょうか?

実は、聞くことにも重要なステップがあります。

明日は、これらを見ていきます。