佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
物事にはすべて原因と結果があるように、運命のパートナーが見つからないことについても必ず原因はあると説明しました。
長年にわたりセミナーを開催してきた経験から、私は「悩みの大半は人間関係にある」「とくに男女の問題は、自分と両親との関係に起因する」という見方をしています。
「結婚したいのにできない」という悩みをもつ女性は、生い立ちを聞くと両親が不仲であったり、とくに父親への複雑な感情のあるケースが目立ちます。
意識的であれ無意識であれ、幼少のころからの父親(あるいは母親)への恨みや憎しみを心の奥底に閉じ込めているのです。
なかでも、親から手を挙げられた経験からくるトラウマは深刻です。
家庭内暴力を受けた子どもの約7割は、そのことが原因で結婚後に自分の家族へ暴力を振るうようになるという調査結果があります。
つまり暴力は親から子へ連鎖するのです。
良くも悪くも子どもは親を見て育つため、親の存在がのちの人生に大きな影響を与えることになります。
たとえば、洋服を着るときに最初のボタンを掛け違えてしまえば、全部外してやり直さない限りズレたままの状態が続くことになるでしょう。
悩み多き人生を延々と送らないためにも、自分の原点である両親との関係を見つめ直し、修復することは誰にとっても大事なことなのです。