1624.人間は記憶でできている

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者宇宙意識で因縁を切るより

それでは、ここで一つ実験をしてみましょう。

今読んでいるこのブログを閉じて、一人静かに目を閉じてみましょう。

そして、できるだけ体の力を抜いてリラックスしましょう。

その状態を2、3分ほど続けてみてください。

さて、何か思い浮かびましたか?

きっと、あなたの脳裏には、何かの思いがわいてきたと思います。

その状態をもっと長く続ければ、さらにもっと別な思いがあなたの脳裏を駆け巡るに違いありません。

「何だかわからないけど、ムシャクシャしてきた……」、

「虚しい……」、

「あ、また嫌なあいつの顔を思い出しちゃった!」、

「どうしてぼくには彼女ができないんだろう」、

「お金がなくてどうしよう」、

「ああ、早く上司が変わってくれないかなあ」、

「私はなんて幸せなんだろう」、

「これからどうなるか楽しみだなあ」等々。

つまり、私たちは、たとえじっとしていても、絶え間なく何らかの思いがわき出てくるのです。

起きている時だけではなく、寝ている時でさえ、いろいろな夢を見ているのです。

私の知人には、何度も忍者に追われる夢を見たと言う人もいました。

夢では現実にはありえないものを往々にして見るものです。

ではもう一つ、思い出してみてください。

あなたにも上司や目上の人から叱られた経験があったことでしょう。

その時に、一体どんな思いが浮かんだのか思い出してみてください。

「どうして自分だけが叱られないといけないんだ?」、

「どうせ私はダメな人間なんだ…」、

「あの人から言われたくないね!」、

「あの人は本当に苦手だ」、

「きっとあの人は私のことが嫌いなんだ」、

「いやあ、注意をしてくれたお陰で気がつきました。本当にありがたい…」、

「あの人は私を鍛えてくれる恩人だ。なんて優しい人なんだろう」等々。

同じように叱られても、人によって感じ方も受けとめ方もまったく違うのです。

じっとしていてもわき出てくる思い、寝ていても見る夢、そして、人に何かを言われた時に瞬間に出てくる思い。

実は、その思いこそが、あなたの運命を左右している原因と言ってもいいのです。

その原因、自然にわき出してくる思いの正体をお伝えします。

私は、その思いとは、すべて記憶だと捉えています。

もっと突き詰めて考えると、人間は記憶でできているとも捉えています。

そして、人間は記憶でできていると捉えた時に、さまざまな心の謎を解き明かすことが可能になるのです。