1623.思いが実現するとならないのはなぜか

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者宇宙意識で因縁を切るより
心のことに関する本を見てみると、ほとんどのものに「思いが実現する」ということが書かれています。

これは、「幸せになりたい」と強く願えば、その思い通りに幸せになる、つまり、思いが実現していくという解釈になります。

確かに、思ったことが言葉となり、顔つきとなり、行動となって、それが人生となります。

ですから、この法則も疑いようのない事実です。

みなさんは、「このブログは面白そうだ」と思ったから、読んでいるわけですし、「今日はこの服を着よう」と思ったから、その服を着て外出しているわけです。

「この人と結婚しよう」と思ったから夫婦になっているということです。

しかし、「私は幸せになりたいと思っているのに、ちっとも幸せになってない」ということがありませんか?

この世の中、果たして、すべてのことが思ったようになっているのでしょうか?

もし、思った通りになっていれば、全員が喜びいっぱい愛いっぱいで、病気もなく、人との不調和もなく、仕事も順調そのもののはずです。

ですが、実際にその通りになっている人は極々僅かなのではないでしょうか。

「思ったことが実現する」ということは事実なのに、なぜ思ったことが実現できないのか?

そこには、今まで誰も伝えてこなかった心の世界の盲点が潜んでいるのです。

自分自身をよく振り返ってみてください。

みなさんが、「もっと幸せになりたい」「人を好きになりたい」「もっと前向きになりたい」と思ったとしても、それは、一時的なものではないでしょうか。

そして、寝ている時にはあまり良い夢を見なかったり、ふっと我に返ったら不安がよぎったり、別のことを考え出したりと……。

普段は、こうなりたいと思ったこととは別の思いが出てきていませんか。

その、ふっと力を抜いた時に、不安や心配、恨み、妬みなどが自然と心に浮かんできてしまとしたら、実際には、その思いが現実のものとなってしまうのです。

不安や心配や恐怖が湧き上がってくるようなら、そういう状況が現実化していませんか。

「幸せになりたい」、「喜びを得たい」、「もっと豊かになりたい」と思おうとしているのは一瞬に過ぎません。

思おうとしている時だけは、本当にそう思っているかも知れませんが、24時間、365日ずっと自分の意思の力だけでそのように思い続けることは、現実的に不可能です。

ふっと力を抜いた自然体の時にでも、四六時中、喜びにあふれ、愛にあふれ、幸せにあふれ、心が豊かで、人を愛する気持ちが湧き上がってくるようになれば、間違いなく幸せになれますが、なかなかそうはいきません。

では、そのふっとわいてくる心の正体とは何なのでしょうか?

そこのところを突き詰めて考える必要があります。