佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
昨日の続きです。
40歳を過ぎた和也さんは、たまたま書店で私の本を見つけてセミナーへ参加しました。
当時の彼は詐欺に遭って大金を失うというトラブルを抱えていましたが、真我と出会って、目の前に積まれた問題はすべて解決しました。
しかし唯一、運命のパートナーと出会うことだけがうまくいきません。
「まわりから“結婚はしないの?”と心配され、何人かの女性を紹介されたこともありましたが、どうしても積極的になれませんでした。
無意識にも、自分が結婚して幸せになることは許されないと思い込んでいたのかもしれません」
ある日、『男と女の真理コース』に参加した和也さんから亡くなった彼女について初めて聞かされた私は、涙を流しながらこう問いかけたのです。
「あなたのなかで彼女は、ご縁のある女性たちを追い払ってしまう“いじわる門番”になっているのです。
このままずっと彼女を罪人にしていいんですか?」
和也さんは私の言葉に衝撃を受けたそうです。
まわりの人たちはこれまでずっと「和也さんが幸せになれば、亡くなった彼女も喜ぶよ」と励ましてくれていました。
しかし、彼女の存在が“いじわる門番”だったとは考えもしませんでした。
自分が大きな勘違いをしていたことに気づき、心から悔いたそうです。
いじわる門番には、ご縁があった異性を心の扉の前でシャットアウトする役割があります。
要因となるのは、過去のネガティブな経験やトラウマです。
そして、“いじわる門番”とは真逆の役割をするのが“ウエルカム門番”です。
ご縁のある相手を「どうぞ」と扉の中へ迎え入れてくれます。
心にウエルカム門番が立つと、異性との出会いが増えてコミュニケーションもスムーズになります。
和也さんは亡くなった彼女への罪の意識と、彼女との幸せだった日々が強力な“いじわる門番”となり、知り合った女性たちを追い払っていたのです。
「亡くなった彼女を“いじわる門番”から“ウエルカム門番”に変えてあげてください」と私は願いし、その一言で和也さんの人生は大きく変わりました。