佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
他人によって傷つけられた、という経験はたくさんの人がもっています。
あの出来事によって自分は変わってしまった。
こうなったのはすべてあいつのせいだ……といったように、相手をずっと恨み続けている人もいるでしょう。
事実、他人があなたの心を傷つけるような言動をしたかもしれません。
それでも、起こった出来事によってトラウマが生じ、生活に支障があるのは誰の責任でもない、あなた自身の責任なのです。
つまり、その言動を必要以上に重く受け止めているあなたが、自分自身を傷つけているといっても過言ではありません。
先の事例でも、女性は「交際を断ってもしつこくつきまとわれて怖い思いをした」と語っていますが、別の女性が同じ体験をすれば「交際を断ってもあきらめてくれないほど、男性から強く思われた」とポジティブに受け取るかもしれません。
このように一つの出来事に対する感じ方は人によって異なります。
あなたは出来事そのものに反応しているのではなく、自分の心に反応しているのです。
どのような感情を抱くかはあなたの心の状態次第といえるでしょう。
怒りや悲しみ、怖れを手放せずにいるつらさから「あの人のせい」と誰かを責めずにはいられない気持ちもわかります。
それでも、他人の言動によってあなたが傷つくことはありません。
相手に悪気がある・ないに関わらず、相手の言動に過剰反応するあなた自身の心が真の原因なのです。
では、過去の体験からくるネガティブな感情にはどう対処すればいいのでしょうか。
ここで役立つのも「強みと弱みのワーク」です。
自分の強みと弱みを洗い出し、とくに弱みの部分をしっかり把握しましょう。
そして、他人のどういった言動を自分が不愉快と思うか客観的に見てみると、行動パターンがわかってくるはずです。
対人関係でうまくいかないことの第一の理由は、自分の弱さを知られることへの怖れです。
その意味でも自分の弱さをしっかり把握していれば、相手から何を言われようと動揺することはないでしょう。
あなたの感情は100%自分の責任と理解してください。
真我との出会いにより、「あなたは決して人から傷つけられはしないし、人を傷つけることもない」という宇宙の法則が頭での理解を超えて魂からわかることが大切なのです。