1547.人間は無数の記憶で出来ている

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より。
人間は何でできているか?と問われれば、ふつうは「肉、皮、骨、血液…」といった体を構成するもので答えるでしょう。

私はこの問いに対して「人間は記憶でできている」と答えます。

心の三層構造で言うところの「業」の領域には、ポジティブ・ネガティブに関わらず膨大な数の記憶が積み重なっています。

生まれてからずっと体験してきたことの記憶はもちろん、先祖代々受け継がれてきた遺伝子情報としての記憶、誕生前に自分が生きてきた過去世界(過去世)の記憶などが含まれます。

私たちはこの世にオギャーと生まれたばかりのまっさらな状態でも、実は無数の記憶を背負っています。

そして、成長するにつれてさまざまな経験が付け加えられ、親兄弟や友人、職場の人間関係などに影響を受けながら、すべての記憶や感情が複雑に折り重なって人格が形成されていくのです。

記憶は、時が経てば忘れ去られるものと思われていますが、それは「頭」の部分の記憶にすぎません。

いったん「業」の領域に刻み込まれた記憶は何一つ忘れることなく、無意識のうちに引き出されて人生に影響を与えます。

記憶から生じる悩みや苦しみを克服するには、真我に目覚めて問題の元となっている記憶を解放するよりほかありません。

物事がうまくいかずに落ち込んでしまうときは、その状況を恨んだり嘆いたりせずに、あなたの行動や思考の元となっている記憶があることに気づきましょう。

「本当の自分」を引き出すことができれば、人生に悪影響を与えている記憶はパッと消滅します。

人間は本来、悩みも苦しみもない完全完璧な存在であることを体感・体得・体現することでしょう。

心の奥深くにある「真我」は、すべての人に共通する「宇宙の記憶」です。

この共通した意識に至れば、誰ともぶつかることがない“すべてで一つ”の世界が目の前に展開します。

インスピレーションを受け取りやすくなって運命が好転していくのです。